現在看護師のアルバイトをしていて、「もっと収入がほしい」と思ったり、「シフトが埋まらず空いた日ができてしまったのでもっと働きたい」と考えたりする方もいるでしょう。そんな場合に、収入アップや経験を積むなどの目的で、アルバイトをかけもちするという手段は果たして「アリ」なのでしょうか？
そこで今回は、看護師のアルバイトをかけもちすることのメリット・デメリットや注意点についてご紹介します。現在看護師としてアルバイト中で、もっと仕事の幅を広げたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
1.看護師アルバイトをかけもちするメリット
なんといっても高収入が見込める
看護師アルバイトのかけもちをするメリットで最も大きなものは、やはり収入をぐんと増やせる点でしょう。
特に、現在日勤でアルバイトをしている方なら、月に数日夜勤のアルバイトを入れるだけでもかなり月収アップを図れます。
夜勤アルバイトは1回につき日給3万円にも上る場合があり、2日間だけ夜勤アルバイトを加えるだけでも6万円の月収アップになることも。
普段のアルバイトの日数が少なめで、体力的に余裕があり収入面でも物足りなさを感じているなら、夜勤アルバイトをかけもちすることは有用な選択肢となるかもしれません。
単発のアルバイトが随時あり、選択肢が豊富
看護師のアルバイトには、「週4日」「週5日」のような常勤アルバイトだけでなく、1日だけ、週末の2日間だけといった単発のアルバイト求人も豊富にあります。
イベント会場の救護スペースでの仕事や、献血センターでの週末のみの仕事など、高時給で仕事自体の面白みもある単発アルバイトが選べるかもしれません。
この点は、看護師アルバイトのかけもちをするメリットの1つに数えて良いでしょう。
さまざまな現場で経験を積める
同じ仕事だけでは経験を積めないと、収入以外の面を重視してアルバイトのかけもちをする看護師も少なくありません。
「普段とは別の医療機関の現場を知れる」「異業種での看護業務を経験できる」などの要素も、アルバイトをかけもつメリットと言えるでしょう。
2.看護師アルバイトをかけもちするデメリット
体力的、時間的に無理が出てしまうことも
アルバイトをかけもちするといっても、2～3のアルバイトを並行しておこなってようやくフルタイム勤務程度の勤務時間になるようなケースなら問題ないでしょう。
しかし、現在フルタイムのパート・アルバイトで勤務しているのにさらに夜勤アルバイトを入れるなどの働き方では、体力的な負担が大きくなりすぎることも。
また、自分の時間をほとんど確保できなくなるほどアルバイトに時間を割いてしまうことも考え物です。
現在のアルバイト先の就業規則に抵触する可能性
看護師アルバイトのかけもちを考えている場合は、必ず現在勤務しているアルバイト先の就業規則で副業が禁止されていないか確認しましょう。
もし副業禁止の勤務先で勤めているのに他のアルバイトとかけもちをしていれば、就業規則違反とみなされてしまう場合もあり得ます。
それぞれの勤務先が競合する相手にあたる場合は問題になるかも
あまりないケースですが、現在のアルバイト先とかけもちのアルバイト先が競合相手にあたる可能性も想定しておきましょう。
就業規則に抵触していなかったとしても、心証上の問題に発展する可能性があります。
トラブルを招かないよう、複数のアルバイト先で勤務する場合はそれらの確認もしっかりしておく必要があります。
3.看護師アルバイトのかけもちを検討する際の注意点
くれぐれも、無理のない範囲内で
先にもご説明しましたが、フルタイム勤務のパートをしながらさらに単発バイトや夜勤バイトを入れるなどの働き方は、体力や時間の面でかなり無理があります。
収入を得たい気持ちはわかりますが、空いた時間や日にちを利用して副収入を得るという目的程度に収め、無理のない働き方を前提にアルバイトのかけもちを考えましょう。
税法上の手続きはきちんと行う
副収入であっても、その収入が年間20万円を超えれば所得税の確定申告が必要になります。
もし「職場であらかじめ所得税が源泉徴収されている」というケースであっても、確定申告をきちんと行うことで徴収されすぎた所得税がいくらか戻ってくる場合がほとんどですから、そのままにせず申告しましょう。
もちろん、源泉徴収がされておらず所得税を追って納める必要がある方は、必ず申告をおこなってください。
まとめ
今回は、看護師がアルバイトのかけもちをするメリットやデメリット、そして注意すべき点についてご紹介しました。
アルバイトのかけもちをすることで収入面では助かりますが、しっかり確認をとらなければ思わぬデメリットを被る可能性があります。
ご自身が働いている病院などの就業規則をまずは確認しておき、かけもちが可能だった場合も時間的・体力的に無理のない範囲で働くことが大前提と考えましょう。
