Vol.0010 看護師世界のキラキラネーム  [2013/12/04更新]

近年、可愛いわが子に個性的や名前を付ける人が多く
読めない名前が多いですね。
そんな名前のことを“キラキラネーム”と呼ぶそうですが、
今回マツコの言うキラキラネームは、
残念ながら可愛い名前のことではありません。

以前、マツコの勤めていた病院の院内新聞で川柳を募った中に
こんな川柳がありました。

「永遠の ベストセラーは 勤務表」

まさにそう!
来る日も来る日も見てしまう
それが看護師のキング・オブ・ベストセラー☆勤務表!!
自分の欄と一番上の日付が並んで見えるように折り返す人、
マーカーを引く人、
みなさん自分のやり方で勤務表を見ていらっしゃると思いますが、
マーカーを引かなくてもつい光って見えてしまう、
そんなお方のことを若かりしナースマツコは
「キラキラさん」
と呼んでおりました。
まったくもって、THE昭和な名前なのにもう、
光って光って仕方がない。
それが、看護師世界の

“キラキラネーム”

勤務表が出て、真っ先に見てしまうのが、
キラキラさんと自分の勤務のかぶり具合い。
特に、夜勤と休日日勤です。
勤務表の作り方も師長さんによって人それぞれですが、
大概、何の法則かかぶる時はとことんかぶる。
じっくり、もう暗記してしまうんじゃないかと思うくらい
読み込んだあと、同期と
「自分は、1回だけ一緒」
「なんで?ずるい!私、3回も一緒に夜勤!」
なんて言い合っていました。
まあ、今思えば、キラキラさんはキラキラさんで、
ぴよっこと夜勤なんて本当に神経を使っていたと思います。
マツコも、看護師歴を重ねるに連れ、
昭和版キラキラネームが減っていく頃には、
逆に、○子とか○美とかの昭和ネームじゃない
本物キラキラネームとの夜勤や休日の勤務に
神経を使うようになっていました。

そう、新人の頃は、矢面に立たされているようで、
実は色んな人に守られていました。
厳しかったキラキラさんも、何故厳しかったかというと
それだけ私たちを見守っていてくれたからです。

まあ、そんなことを全然理解できていなかった
昭和キラキラさんに怯えていた頃は、
誰よりも早く行き、誰よりも遅く帰り、
それが師長さんに見つかって
「早く来る人や遅くまで残る人が評価されるわけじゃない」
と注意されたことも多々ありました。
グッタリしながら同期と帰り、お店や誰かの家で集まっては、
愚痴を言ったり、勉強したり、
結局日が変わるまで一緒にいて、
「また、明日~。あっ、もう今日だぁ~。」
と言って別れてまた朝早く
「おはよ。早いねー。」
「あんたもねー。」
と始まる一日。
あの頃は、そんな日々が嫌で嫌で仕方なかったけど、
なんだか一番平和で、楽しくもあったように思います。
何よりも、同期がいる安心感。
みんなが同じ方向を向いて、同じ悩みで悩むことができたころ。
一見、立場は一番弱く見えますが、
よくよく見れば、どの学年よりも同期が多く、
「こころの味方」は、一番多いのです。
看護師の世界において、それは一番の力になります。

逆に昭和ネームのキラキラ世代は
年々、歳を重ねるにつれて、同期が一人減り、二人減り…
気兼ねなく話せる人がどんどんいなくなる寂しさ、心細さ。
もうね!こころの中ではバンビ状態ですよ!
お局のお面をかぶったバンビです。
ガクブルです。
それにより、中には攻撃的になる人もいます。

「バンビ…私のことだ!」
と思っちゃったバンビさん。
寂しいし、心細いし、本当はおっきい声で叫び出したくなる
そんな日もあるでしょう。
マツコも、自転車をこぎながら帰り道、
叫びたい衝動に駆られることが幾度もありました。
いや、あります。
現在進行形で、普通にあります。
そんな時は、大人ぶらずに
キラキラさんに怯えていた頃に戻って
同期や友達や家族、大好きな人達と思いっきり笑って
とにかく声を出してすっきりしましょう。

「王様はロバの耳―――!!」

ってね。
嫌な言葉を口にしたら、嫌な気持ちになってしまうから、
そんな事は、今までの経験でよ――くわかっているから、
ひっそり嫌なことは自分の胸に秘めて、頑張ってるバンビさん。
たまには、息抜きして全部吐き出しちゃって下さいね。

そして、ちょっぴり胸が痛い、攻撃的型バンビさんもおなじ。
気心知れた大好きな人と思いっきり看護とは別のことをして
デトックスしてください。
誰だって嫌なことは言いたくないですもんね。
ただ、自分がそんな嫌なことを言わなきゃいけない
お年頃になってしまっただけですもんね。

だけど、ひとつだけ。

松岡修三になりきってください。

真剣に純真無垢に

“あなたに良い看護をして欲しい”

という気持ちを伝えて下さい。
イントネーションの項でお話しましたが、
怖い顔でいじわるな言葉で怒ったって
ただ「あの人怖い!また、怒られた!」で終わってしまいます。
それよりも、

“私が何を言いたくて、何をあなたに習得して欲しいか”

ちゃんと理解してものにしてもらいましょう。

どうか、ガクブルバンビさん、
怖くて名前が光っちゃうキラキラさんではなく
輝く素敵な先輩☆キラキラさんでいましょ♪

そして、キラキラさんに怯えている本物キラキラネームさん、
決して自分がキラキラさんにならないように
心のノートに言われてつらかったこと、嬉しかったことを
書き留めて、将来の自分につなげて下さいね。

マツコ