Vol.0015 二代目プリセプティー「ゎ」の衝撃  [2014/01/16更新]

 

今年の成人式も無事終わりましたね。
と書くとなんだか違和感を感じるようになりました。
いつからでしょう。
成人式で暴れる若者が現れたのは…。
いつからでしょう。
そんな若者がいなくなったのは…。
マツコは冒頭にこのような文章を書いてしまう
いわば“暴れる”年代です。
いや、マツコは暴れていませんヨ。
もちろんうちの同級生の名誉のためにも、
成人式は滞りなく終えることができました。

みなさまの成人式はどうでしたかは?
暴れる若者を見て眉をひそめていた方もいるでしょうし、
マツコのように暴れる年代だった方もいるでしょうし、
そんな先輩をみてそんな風にならないと思っていた方もいるでしょう。

マツコと先日成人式を迎えた方は10年ちょっと違うだけですが、
成人式の傾向だけでもかなり違います。
いえ、数年違うだけでも様々なことが違います。

みなさまはどのくらいの年齢差から
ジェネレーションギャップを感じますか?
マツコが、一番はじめに感じたジェネレーションギャップは
二代目プリセプティーを担当した時でした。
マツコ25歳、プリっ子20歳(プリっ子は5年一貫性コース出身)
マツコが彼女のプリセプターになり、
初めてペアを組んで仕事をした日に届いたメールに
ジェネレーションギャップを感じずにはいられませんでした。

とにかく、そのメールを一言で表現するならば、
「キッラキラ」
当時は、デコメールが真っ盛りの時代でしたので、
キラキラのおほしさまやリボン、ハートがそこら中に散りばめられ、
文字もカラフルで、点滅したり、流れてみたり…

大御所様風に言うと、自分の時は、
先輩へのメールに万が一、絵文字を付けるならば
これ→m(__)mくらいが精一杯でした。

しかし、そのキラキラメールは、頑張って作ったんだなあと思えるほど
とってもきれいにセンス良くまとめられており、感心の方が勝りました。
まあ確かにその“見た目”にもギャップを感じたのですが、
一番の衝撃は、文面でした。
上手く書けませんが、

“今日ゎ、本当にぁりがとぅござぃましたぁ”

こんなかんじの文字使いの文面でした。
「は」が「わ」!!しかも、ちっこい!!
もう、何から突っ込んだらいいのか…
内容自体は、フォローしてもらったことの感謝の気持ちと
これからもよろしくお願いします。というもので、
後輩らしい、可愛らしい内容でした。
本人も全く悪気はありません。
私も、怒るとかそんな嫌な気分にはなりませんでした。
ただもう、“ギャップ”としか言いようがない。
まあ、こんなこと書いてる私も先輩や上司から言わせたら
「あんたも相当なもんよ…。」
と言われるでしょう。
そう、みんなどの時代も結局一緒なんだと思います。
「今どきの子は…」
と言われながら時代は移ろいゆくものなのでしょう。

それよりも、看護に誠実にいてくれることが大事です。
私は、直接関わったわけではないのですが、
中には、「陰洗(陰部洗浄)が汚くてしたくない」という理由で
早々に辞めてしまった人もいるそうです。
看護とおシモはかなり密接だと思います。
「排泄物は宝だ」とむか~し何かで聞いた記憶もあります。
病院で働くには、それが苦手な人は難しいかもしれないですね。
ですが、早々に辞めてしまった人も誠実ですよね、自分に。
看護の仕事って本当に幅が広いので、陰洗をしなくてもいい
働く場所も沢山あります。
あっ、今の私もそうでした(笑)
陰洗してないですわ~!
全然嫌いじゃないですけどね。
むしろ、好きです。
陰洗も洗髪も清拭もシーツ交換も環境整備も好きです。
朝が来てカーテンを開けて
「おはようございます」
と患者さんに言う瞬間も好きです。

そういえば新人の頃、朝に自分の受け持ちの方の元へ
挨拶に伺ったちょうどその時、先輩ナースが現れて、
「片づけができていない。受け持ちなのにこれがあなたの環境整備なの?」
と意地悪姑のような注意をされたことがありました。
確かに、その患者さんのベッド周りには新聞が散らかっていたり
使っていないシーツやまくらが椅子の上にあったりしており
環境整備は全くされていませんでした。
しかし正直、
“今、来たばっかりだし!夜勤がしてないんやん!”
と心の中で抵抗しました。
かなり理不尽さを感じましたが、ぴよっこなので
「すみません。」
と言い環境整備を行いました。
なんだかね…
些細なことなんですが、そんな些細なことを
えらい剣幕で注意されたことがくやしくて
“もう次は絶対言わせない!”
と心に誓いました。
しかし、その先輩が注意された内容そのものは正しいものです。
環境整備は大切です。

例えば、履物があっちゃこっちゃの向きだったり
ベッドの下に片一方が入り込んでいたりするだけでも
十分転倒・転落のリスクが高まります。

そのあっちゃこっちゃな履物を無理な体制で取ろうとして
頭からガツーンッ!

あっちゃこっちゃな向きのまま履こうとしてバランスを崩し
変な体制でズドーンッ!

よくある患者さんの転倒・転落のインシデントです。
その為、マツコは患者さんの元に行ったらお話をしながら
まず履物を整えます。

環境整備というものは、結局は安全管理の第一歩なのです。

ですから、毎年自分の後ろに新人さんが見習いでつく場合は、
まずは何も言わずにいつも通りに挨拶やバイタル測定を行いながら
環境整備を行い、後で気づいたことを言ってもらうようにします。
そして、なぜそれをするのか根拠を考えてもらいます。

今度は、新人さんの後ろに自分がついてフォローする時期になったら、
やはりまずは何も言わず見守ります。
大概の新人さんは、挨拶とバイタル測定でいっぱいいっぱいで
環境整備が抜け落ちてしまいます。
でも、マツコが意地悪姑に怒られたようなことはしません。

“その場で怒る=答えを教える”

ですから。

“考えてもらう”

“自分で根拠とそれを行う理由を理解してもらう”

ことが大切です。
これを何回か繰り返したらだいたいの新人さんは、
意識して環境整備を行ってくれるようになります。

そして、これも必要。

“相手が意識して行ったことに対して、こちらも意識して評価をする”

些細な環境整備であっても、その些細な看護にこそ
私は看護の大切な基礎精神があると思います。
だからこそ、その基礎ができたことに対しては
しっかり評価し褒めるようにしています。

とまあ、立派に書いてみましたが
単純に教えたことを素直に受け止めてくれて
行動に移してくれたことに対して嬉しい気持ちが
多くを占めているんですけどね。

看護の場面だけじゃなくても
自分の思いがちゃんと相手に伝わった時って、
本当に嬉しいですよね。

しかし、仕事でのそういう思いや考えを相手に伝えるスキルは
年々身に着けて磨き上げるのですが
仕事以外は反比例のように下手になる気がします。

プライベート、特に恋愛の場面で少しでも
「やらかした!」
という雰囲気をキャッチしてしまってからの
誤魔化しかたと逃げ足の速さだけのスキルばかり上がる一方で
肝心な〝決め方“はさっぱりダメ。

素直になって万が一
いえ、大人女子の場合9割くらいの心持ちで
惨敗してしまった場合のことを考えると
逃げ道も作らずに真っ向勝負に出ることは
とてもとても勇気がいることです。
簡単に泣けた20代と比べ、
「真剣に泣く」
という行為はとてつもな~く心身共にダメージを受ける為、
できるだけ避けようとしてしまいます。

そのため、なんとなく曖昧なまま
今が楽しければ 今が寂しくないのなら
突然、某シンジ君のようにウジウジ悩んだ挙句に
「逃げちゃ駄目だ」
なんて。いきなり暴走したりして
その曖昧だけど暖かくそれなりに幸せな“今”を失うくらいなら
ダメな生き方、時間の使い方だとわかっていても
そこで満足してしまおうとします。
それがどんなに虚しいことだとわかっていても
“もしかしたら”の期待の夢の中に少しでも長く身を置きたくて。
深々と冷え込むこの季節、そこから放り出されたら凍死してしまう。
ついつい飲みに出掛けて寒さ凍える帰り道
誰かを想うだけでも十分暖かいのにそれさえ奪われてしまったら
どうココロを暖めればいいかわからない。
昔はそんな時、電話すれば相手をしてくれる友達も沢山いたけれど
今は簡単に電話できる友達はどんどん少なくなるばかり。

本当に。

がんばれ!大人女子!
曖昧だっていいじゃない。
そんな今があるだけでもしあわせ。
誤魔化したって逃げたって
いいじゃない。
そんな相手がいるだけでもしあわせ。

出会いがあっただけでも 奇跡
恋愛感情が持てたなんて もっと奇跡
曖昧でもつながりがあるなんて
宝くじに10年くらい当たらなくてもいいくらい 奇跡

そんな奇跡を大切にしてしまおうとするのは仕方のないことです。

仕事の時のようにうまく立ち回れて
上手に話を進めることができたらどんなに良いでしょう。
患者さんに対してなら
言動や空気を読み、言葉や表情を選んで
スムーズに対応ができるのに…。
きっとそのように、人のわずかな言動の変化に
敏感になってしまっているからこその悩み・弱みなのかもしれません。
たまには、逆に鈍感になってみるのもいいのかもしれませんね。

恋愛面だけでなく、そのように周りに敏感な人ほど、
色んなことで沢山悩んでしまい、ストレスを溜めがちです。
この寒い季節、溜めるのは温度だけにしておいて、
ココロが折れそうなときこそ
ぬくぬくあったかくして
カラダを大切にして
世知辛い現実の中を少しずつでも春に向かって歩み進んでいきましょっ。
進め!悩める大人たち!!

マツコ