Vol.0019 フィンクはチャンス ~危機理論~  [2014/02/17更新]

 

先日、ブログでも何度も登場してきたマツコの上司が退職をしました。
三十路越え新人OLを一から面倒見てくれた人です。
メール一つ送るのも確認してもらって、電話するのも横についてもらって…。

この場を借りて、
たくさんのさみしいと
たくさんのありがとうを。

こう書くと、なんだか切ない感じですが、
本当に残念なのが、今まで病院で働いていた時も、
男性の先輩と4年近く二人である分野に取り組んでいて
泊まり込みの出張をしたこともあったのに、噂にすらならないのがマツコです。
二人で朝一の飛行機に変にテンションが上がり、気流が乱れ荒れる飛行機の中、
ご飯をドカ食いして、着陸前には二人並んで袋を抱える始末…。
本当に。
女子力が欲しいです。
せめて、少しくらい周りから怪しまれる色っぽさが欲しい。
やましいことは何もしていないのに、
Drと楽しく話をしていただけで、あらぬ噂が立つモテ女子もいるのに。
彼女たちとマツコの違いは何なのか…
看護師になって10年。オンナとして生きて31年。
未だにわかりません。
たぶんこれはマツコには一生わからないし、
そのステージに昇格することもないのでしょうね。
もちろん上司とも一緒に出張に行ったり外回りをしたりしましたが、
マツコが電車のドアに綺麗に挟まれたり、
気づいたら違う人の後について歩いた挙句、話しかけて変な目で見られたり、
携帯を忘れて待ち合わせ場所で会えずにオロオロしたり、
トイレを我慢しすぎて結局空気読めない場面で、トイレにダッシュしたり…。
笑えるネタしか芽生えませんでした。
まあ、だから余計にさみしいのです。
同期がいない大御所様ナースと同じです。うっかりスッ転んでも、笑えない。
「何してんの!アホやなー。」
と誰も言ってくれない。
ミスをして本当はすんごく恥ずかしくて落ち込んでいても
「わかるわぁ…。」
とたったその一言だけで助けてくれる人がいない。
残念な姿とどうしようもないこころだけが空しく残るのです。
ツッコミをしてくれる 合いの手を入れてくれる
どんなに周りが笑っていなくても 笑ってくれる
相方がいないボケ担当は
独りぼっちになってしまったら
普通の人以上に暗い人になってしまいます。

前回のブログに対して、
「送り出す側のテンションは下がりませんか?」
という質問を頂きました。
そうですね…。
そりゃもう、すんごい下がりますよ!
それを知ったときはね。
ですが、フィンクの危機モデル
①衝撃:パニック状態、事態が把握できない
②防御的退行:自分を守ろうとする
現実を否認し、非現実的な幸福感をしめす
③承認:現実に直面する
④適応:積極的に危機に対処しようとする
にあるように、
意味わかんない!なんだそれ?=「衝撃」のあと、
いや、もしかしたらこの話は流れちゃうんじゃないかとか
勝手に自分の都合の良い方に解釈する=「防御的退行」が訪れ
そんな夢みたいなことを考えて現実から逃げていたら、
気づけば周りがどんどん現実に向かって動き出し半ば強制的に=「承認」
生きている限りその現実の中から逃げることはできない為、
その中で生きるためにどうするべきか仕方なく考えて働く=「適応」
とまあ、びっくりするくらいあのモデル通りに進んじゃっていました。

自分じゃどうにもこうにも変えられない現実は、受け入れるしか仕方ない。
病気になってしまった時と同じです。
今回、そんな危機に直面して、質問を頂いてこのブログを書くにあたって
ふとフィンクの危機モデルを思い出し、改めて冷静に分析したところ
笑っちゃいました。
看護学生の頃は、フィンクの危機モデルは、なんとなく教科書上のことで
「覚える」ものでしかなかったのに
まさかの自分が実際に「体験」していたんですもの(笑)

質問を頂いたときにフィンクと同時にひとつ思い出したのが
マツコが、3年目になる手前の時にプリセプターが異動した時のことです。
残されても、不安ばかり。
わからないこと、一人じゃ自信がないこと、経験できていないこともあり、
何より自分にとって一番の味方がいなくなってしまうことが、
とっても悲しくて不安で仕方ありませんでした。
ですが、人事異動は変えられません。
どれだけ一個人が反対しても、あっけなく異動してしまいます。
不安いっぱいさみしさいっぱいでも、毎日はやってくるし、
患者さんは入れ替わり立ち替わりやってきます。
気づけば自分のレベル以上の仕事もやってきます。
プリセプターがいたら守ってくれていたことも
声をかけてくれてフォローしてくれていたことも
自分で乗り越えなくてはいけなくなりました。
その時、マツコがプリセプターに代わりに任された仕事の中の一つに
前途した「男性の先輩看護師と取り組んだ分野」がありました。
はじめは、右も左もわからずその分野の必要性も面白さも
全く理解していませんでした。
それでも、やらなきゃいけないので仕方なく勉強すると…
その分野の虜になってしまいました。
結局マツコはその分野をもっと勉強したくて
ステップアップするために転職し、転職先の病棟で同じように虜になっていた
男性の先輩と一緒にその分野に取り組み、資格を取得しました。
大好きなプリセプターの異動という「衝撃」を受けた時には
想像もできなかった展開です。
だけどあの時、プリセプターの異動がなく
いつまでもぬくぬくプリセプターの下で過ごしていたら
今のマツコはありませんでした。
自分のレベル相当、またはそれ以下の仕事ばかりしたところで、
向上や成長はなかったと思います。

だからきっと、今マツコが直面している
このさみしい出来事も
意味があるのでしょう。

ピンチはチャンス!
最悪な危機こそ
自分が新しい一歩を踏み出す時なのです。

そんなこんなであらあら、ぐるぐる「の」の字を書くように
同じ場所に留まって危機にうじうじ悩んでいたら
今週末はもう
バレンタイン!
小さいことも入れちゃったら
フィンクさんのいう「危機」なんて
毎日のように訪れていて、
衝撃を受けちゃ、防御的退行で現実逃避して
飲んだり食べたりしていますが、
今週末は、美味しいチョコでも食べて
しあわせエネルギーを蓄えて
ピンチをチャンスに変えて、行きまっしょい!

マツコ