Vol.0026 ナースにとってのkawaii  [2014/04/09更新]

まだまだ桜残る関東です。
春はいいですね。
桜のピンクだけじゃなく、通り過ぎる人の服装も
真っ黒から色とりどりのカラフルな装いになってきており
それだけでも気分が華やぎます。
ちょっと街に出れば、お店も可愛い色・物で溢れていて
もう、先週に引き続きウキウキしちゃいます。

さて、そんな「可愛い」について今日はお話しようと思います。
まず、可愛いとは…
深い愛情をもって大切に扱いたい気持ち
小さいもの、弱いものなどに心引かれる気持ちをいだくさま
愛すべきである
などなど。
以前は、幼いもの、小さいものに対する言葉として、
成人に対して使う場合は、失礼だという考えもありましたが
今は「かわいい」が多様化され、その考えは若年層を中心に
薄まってきているそうです。
また、「kawaii」は、21世紀に入って
世界にもっとも広まった日本語とも言われています。
マツコもあとひとまわり若かったら、
一度はあの姿になってみたいと密かに思っている
きゃりーぱみゅぱみゅが海外ライブをすれば
「kawaii」の嵐です。

「可愛い」って言葉自体、すでにかわいいですよね。
マツコもついつい使ってしまいます。

そんな中でも、失礼だと思いながらも使ってしまうのが
患者さんに対してです。
失礼なのは、重々承知です…がっ!

もう、本当に愛おしくてたまらんのですよ…。

つきたてのお餅を掌で丸めていると
冷えてうっすら皮がはり、だけどあったかくて
押すと低反発枕なんてとても勝てやしないフワモチの柔らかさ…
そんな感触の手をお持ちのおばあさま。

歳と共に背はずいぶん小さくなって痩せていらっしゃるけど
骨はとってもゴツゴツと大きく、指の皮は厚く
今まで沢山仕事をして、色んなものを支えて
守ってきたんだなあとホレボレしてしまう
そんな手をお持ちのおじいさま。

許されるなら、ぎゅっと抱きしめたくなるほど
カ・ワ・イ・イ

これってどうお伝えしたら良いものか…。

そういえば、以前にスーパーナースの社員さんから
質問されたことがあります。

「看護師さんってよく患者さんのことを可愛いって言うけど
あれってどんな感情なの?」

色々頭をひねって
「母性本能?」
などと答えたのですが、
今まで何人も男性の看護師とも働いてきて、彼らもやっぱり
「○号室の○○さん、本当に可愛い」
って言ってたなあと思い返し、
じゃあ、この感情は何なのか?
ずっと答えがわかりませんでした。

しかし今回、改めて「可愛い」の説明文を並べてみて思いました。
この感情がなきゃ、患者さんを看れない!
この感情は持って当たり前!
上から目線の小さいものに対する「可愛い」ではなく
敬いも込めて“大切にしたい愛すべきもの”なんです。

色んなものを何十年も見てきたのにまだまだ輝きが衰えない
透明度が増したようにも見える
クルっとしたきらきら目、
短いけど白髪交じりでふさふさのまつ毛、
入れ歯を取ったらへの字になっちゃう口、
そんな顔が恥ずかしいと口を隠す白くて細い手、
病衣は胸が開いて寒いからと首に巻く小花柄のスカーフ、
クシャクシャの笑顔、
ふくふくした赤みがかったほっぺた、
長年愛用しているブカブカの腕時計、
指に食い込んでいる結婚指輪、
ナースコールをマイクと間違えて握って話す姿…。

子どもを見て思う単純な可愛いとはまた違う
もっと、ムギュっと
くうううう~!と心をわしづかみされて
じんわりじんわりいつまでも心に残る愛おしさ。

昨年、7月までマツコもそんな方々の中で働いていました。
そこから離れて約8ヶ月。
恋しくて恋しくて…。
そんな現場に復帰しちゃいました!
スーパーナースの単発チームで週に1度、
デイサービスや老人ホームなどの老人施設で
看護師として働かして頂いています。
これは、単純にマツコのそんな欲求を満たすためではなく
普段、看護師の皆さまとやり取りをさせて頂いている
スーパーナースの社員の声がヒントになり実現したものです。

スーパーナースでは、病院やクリニックだけでなく
有料老人ホームやデイサービス、訪問入浴、訪問看護ステーション等
多くの老人施設へのお仕事の紹介や派遣もしています。
そんな中で、社員の方から
「老人施設で働く魅力や注意点をマツコから看護師さんに伝えてほしい」
という声を頂きました。
しかし、主に病院でしか働いたことがないマツコにとって
老人施設は皆さま同様未知の領域…。
お伝えするにも経験がないんじゃお話にならない!ということで
実際に経験させて頂くことにしたのです。
まだ、始めたばかりですが毎回、ワクワクとドキドキが満載です!
マツコのうっかりネタも増えております。
例えば、初めての土地でバスに乗る恐怖…
ドキドキしながら手にはスーパーナースが準備してくれた
地図やバスの時刻表などが記載された資料を握りしめ、
ずっと目を見開いて、
耳もかっぽじってアナウンスを聴いてたはずなのにっ!
乗る前に、運転手さんに確認もしたのにっ!
気づいたら
終点…。
何故か降車すべきバス停を通り過ぎてしまうという失態。
運転手さんに
「ありゃ~、なんで降りなかったの。」
と呆れられるも、それがわかってれば今ここにいないよ…と。
まあ、そんなうっかりな自分をよく理解しているので
そんなこともあろうかと早く出発していたため、
遅刻は免れましたが、知らない街を全力疾走しましたよ。
いや、でもね!
電車でも各停とそうじゃないのとじゃ、
ホームが全然違う場所や階にあったり
電車と違って電光掲示板が車内にないバスがあったり、
スマホ上の地図じゃわからない坂道や細いのに交通量が多い道、
電灯が少なくてちょっぴり怖い帰り道、
その日、一日だけ知らない土地に働きに行くのって
本当にスリリングです。
今回は、通勤時の話だけに留めておきますが、
こういう実際に体験してみなきゃわからないことを
マツコが体験して、スーパーナースの社員に伝えて
それがスーパーナースで働く看護師さん達に還元できるように
色々見て感じて経験したいと思います。

でもね、そんなれっきとした目的がある今回のミッションですが
やっぱり話は戻って、愛すべき患者さま・利用者さまに出会えて
毎回、本当に看護師としての幸せを感じています。
こう書いてしまうと
「病院に戻りたいって思ってるんじゃないの?」
とうちのボスに心配されちゃいそうですが、
大丈夫です!
マツコは、スーパーナースの中でマツコしかできないお仕事を
これからも探し求めながら楽しんでやっていこうと思っています。

桜の花が散ると、綺麗な若葉が生い茂る季節がやって来ます。
桜のピンクでほやほやしてた気持ちを
シュッと引き締め正してくれる若葉の青さに助けてもらいながら
春という美しい季節を愛でながら、進んでいきましょっ!

マツコ