Vol.0036 愛すべき人~患者家族になったナース~  [2014/06/19更新]

義理の祖父、三郎次じいちゃんの入院編
まだまだ続いております!

こんなにシリーズ化するつもりはなく始めたのですが、
じいちゃんへの愛からなのか
患者家族としての目線から見た際の想いを
ひた隠しにしていたものが溢れ出てしまったのか
留まることをすっかり忘れ、書き綴っております。

そう!
今までは、どちらかというと

「じいちゃんへの愛」

が、ブログを打つマツコの手を助けてくれていましたが、
今回は、

「患者家族になったナース」

の立場から、貯めこんだ想いをひとつ、ふたつ、みっつ…

まず、これを語る前に
マツコが(勝手に)選ぶ「苦手な患者家族ナース」 BEST3★

(1)とにかくジッと、ジイイイ~っと一部始終見つめる
→採血や、ライン挿入はもちろん、声掛けすらも緊張します…

(2)ケアを張り切ってして下さる
→とってもありがたいんですけど…ありがたいんですけど…

(3)患者さんに必要以上に厳しい
→それも、よくわかるんですけど…怖いです

もちろん、この他にも
・やたらと専門用語を使う方
・知ったかぶりの間違った知識で患者さん(家族)を指導する方
も苦手です…。

ナゼ、これらを先にあげたかと言いますと、
やはり「自分が嫌なことは相手にもしない」ってことが大事なので。

ですから、マツコは自分の身内が入院して
「患者家族ナース」になった時は

見ざる・言わざる・聞かざる

に徹します。

しかし、じいちゃんの入院より何年か前に、マツコの実祖母が入院したときは、
その努力が全く水の泡になりました。

ばあちゃんは、ザ・地元での入院だったので、
どんなにココロの中で身を小さくしても、
マツコが看護師であることは筒抜け状態。

ばあちゃんの手術前の説明には、
なんと主治医からマツコへ召集令状が…

し・か・も

夜勤明け★Yeah!!

高速道路を使って、1時間半の道のりです。

ナースの中には、雑学王並みに色んな病気や手術、治療について
詳しい看護師の鏡のような優秀ナースもいますが、
マツコはそんなにデキルナースではないので、
専門外の科は、最低限の知識しか持ち合わせておりません。

自分が病気になって病院にかかった時に、
自分で薬を指定する優秀なナースもいらっしゃいますが、
マツコは自分を全く信じていないので、先生にお任せコースです。

そんなマツコを呼んでばあちゃんの主治医がなさった術前説明は
そりゃあもう、眠くなるくらいやさしく丁寧。

そしてナゼか、
ご自分が「どれだけの件数の手術をこなしたか」等の説明まであって…
一体何が言いたくて、私を呼んだんだろう?

…とマツコが疑問を抱き出した時に、
まさかのご提案をされました。

「マツコが勤める病院」に、
ばあちゃんを転院させてあげたほうが、安心ではないか?

な・ぜ・ゆ・え?

前々回のブログにも書きましたが、高齢者の入院は
よっぽど専門性の高い治療や難しい手術以外は、
地元でできるものは地元が一番です。

地元で生まれ、育ち、一歩も地元から出ないまま老いて
兄弟も子供も友達もいる地元でこれからも生きて行くばあちゃん。

小さい田舎町なので病院も限られています。
これからもきっと、ばあちゃんだけじゃなく
うちの親もお世話になるであろう病院です。

ばあちゃんなりに「ここで手術をするんだ!」と覚悟を決めて
すでに入院しているのです。

なのに、転院??

それに、ばあちゃんは、
三郎次じいちゃんに負けず劣らずの遠慮がちな人です。
そしてとてもナイーブ。
マツコ以外に知り人がいない、
県外の病院(高速で1時間半もかかる!)に入院して
元気になれるとは到底思えませんでした。

きっとしょんぼりして、伏し目がちになってしまい、
手術が成功してもその他のことが上手くいく気が、全然しませんでした。

呼び出された理由が「転院のススメ」だとわかり、
地元の病院で手術することを、本人も家族も望んでいること。
医療において「絶対」はないから、万一の事態となっても
それはそれで受け入れるつもりであること。
自分にとって専門外の病気であり、全て先生にお任せすること。
…などをやんわりお伝えしました。

よっぽど、マツコがうるさい家族ナースだと思われたのでしょう。
ばあちゃんが入院するにあたって、
一度も病院に顔を出してなかったのになあ…。

結局、ばあちゃんはその病院で手術をし、
入院中は、家族や兄弟、友達が交互にお見舞いに訪れ、
しょげこむ事もなく元気に退院しました。

そうそう、うちのばあちゃんもまた、オモシロイ人。

退院の時、先生から言われた「運動を毎日しなさい」という指導を真に受け
毎日毎日、(徘徊と間違われるんじゃないと思うくらい)朝も早よから4時台に散歩。

外で散歩ができない雨の日も風の日も、家の中で歩き続け、
びっくりするぐらい…痩せこけてしまいました。

「ほどほどに」が、わからない高齢者。
だから、「この食べ物が身体に良い!」とテレビで特集されたら
スーパーからその食材が消えてしまうほど
欲ばり買いをしてしまう強者が現れたりするのです。

とまあ、ばあちゃんの時の反省も踏まえ、
愛しき三郎次じいちゃんの入院の時は、
例え、点滴が予定より2時間も早く終わっていたって…見て見ぬふり。
もちろん、クレンメだっていじりませんでした。なのに…

「おっかさんは、どこの(科)の看護婦なんだい?」

と、大きな声でじいちゃん。

うわー!シー!シー!シー!

しかもその質問、難しい!
マツコの仕事って説明が難しいんです。

ある時は、ブロガー、
ある時は、クリ二ックナース
ある時は、派遣バイトナース
ある時は、学会などのイベントの裏方、
ある時は、セミナー講師etc…
ナース友達にすら説明が難しい。。。
「スーパーナースの何でも屋」です。

じいちゃん、わからないだろうな…。
派遣とか…

結局、曖昧に笑ってごまかしちゃいました。
そしたら、それにつられてじいちゃんも
顔をクシャっとして笑ってくれて
もーう!抱きしめたいっ!

そんなじいちゃん、何のトラブルも起こすことなく
超・順調に術後が経過していきました。
ある日じいちゃんの元に行くと

「もう、退院してもいいって。家族の都合の良い日を教えてって。
あと、家でご飯を作ってくれる人-おかあさんを呼んで欲しいって」

祝!三週間と言われていた入院が二週間で退院☆

でも、懸念していた認知症がまさかの退院後にやってきた!
あいすべきじいちゃん、本当の試練はこれからでした…。

次回は、じいちゃん満載でお送りします♪
どうぞ、お楽しみに~!

マツコ