Vol.0041 ナースの夏の七不思議  [2014/07/31更新]

 

本格的な夏がやってきました!
暑い!暑い!暑い!
とそんな日は…
「夏の七不思議」という題名の通り、ひんやりするお話をしましょう。

◆ナース夏の「七不思議」その壱◆「あの部屋は出る」

そう、あれはある夜勤の夜でした。
先輩と二人で夜勤をしていたのですが、
その先輩は霊感が強いらしく、
「あの部屋は出る」
などと時々言っていたナースでした。
当時、まだ2年目で、その夜勤も必死に
せかせか働いていたマツコに先輩が
「ねえマツコ、私さっきからそこに足が見えるねんけど」
と、唐突に言っていました。

ええええ~!?

足?

えっ?足だけ?なんで??

すこーし、疑問を抱きながらも恐る恐る言われた方向を見ると

ただの壁!

部屋の隅っこだったので、45度色んな角度から見てみる
しゃがんで見る 近づいて見る 離れて見る
色々見ましたが見えません…

マツコ「先輩、見えません…」
先輩 「そんなことないって。もうずっとそこにおんねん!」

そう言われても…
そう、マツコです(笑)
霊感?ない!ない!ない!
幽霊?見たことない!ない!

ご期待に添えられず大変申し訳ありませんが、
そういう能力ゼロなんです。

そのあとも、先輩がラウンドに行っている間、
その足だけ幽霊さんとナースステーションに二人きりでしたが
いるらしいその方向をじいいい~と凝視してたものの
結局最後まで、その奇妙なお姿を拝見することはできませんでした。

とまあ、これだけでは題名負けしてしまうので
本当にマツコの身近あったお話をひとつ。

◆ナース夏の「七不思議」その二◆「Dr幽霊さん」

マツコの先ほどとは違う先輩Nsのお話です。
その先輩Nsは、くっきり二重のグラマーな体系で誰から見ても
べっぴんさんでお仕事も優秀なデキルNsで
性格もサバサバしていて、優しくて
男性じゃなくても惚れちゃうような人でした。
しかし、当時30代後半でしたが、何故か浮いた話はなく独身でした。
本当は、かっこいい彼氏とかいるんだろうなあ…なんて、
ぴよっこマツコは思っていました。
その後、その先輩Nsとは病棟が離れてしまい
疎遠になってしまったのですが
あるとき、こんな話を聞きました。

それはマツコが働いていた病棟とは別の病棟でのできごと。
やはりそこの病棟にも霊感が強い看護師さんがいました。
「いつも、カルテの棚の前に立って
何か言いたそうにこっちを見ているDrの霊がいる」と
その看護師さんが同僚に相談したそうです。
悪い感じではなく、何か言いたそうで悲しそうだと。
そこで、そのDr幽霊さんに話かけることになりました。
するとDr幽霊さんから思いもよらぬ訴えが出てきたのです。

別の病棟に、自分の彼女がいる。
彼女は、これからも未来がある。
なのに、ずっと独身を貫いている。
もう自分はこの世からいなくなったのだから
自分のことは忘れて、幸せになって欲しいと伝えてほしい。

そう、その彼女こそマツコの先輩Nsだったのです。
Dr幽霊さんは続けてこうお話をしたそうです。

きっとこの話をしても信じてくれないだろう。
彼女は今も、一緒に住んでいた部屋で暮らしているから
2人しか知らないことを話すので彼女に伝えて欲しい。

それは、どこの棚にどの本があるとか
2人しか知らない話だったそうです。
もちろん、その霊感がありDr幽霊さんからお話を聞いた看護師は、
2人と面識がなかったので、
2人の部屋のレイアウトなんて知る由もありません。

その後、先輩Nsにその話が伝えられ、
Dr幽霊さんの姿は見えなくなったそうです。

前途したとおり、先輩Nsとは疎遠になっているので
詳しいことは本当かどうかわかりません。
しかし今もご結婚をされたという話は聞いていません。

この話をすると、自分でも鳥肌が立ってしまいます。
亡くなってもなお、想い合うふたり。
怖いというよりも、とても切ない
そして強い愛を感じずにはいられないお話です。

さて、ひんやりした方もいらっしゃると思うので
いつものマツコ節に戻りましょう!

◆ナース夏の「七不思議」その三◆「にぎやかな亡霊?」

あるとき、個室で入院中のおばあちゃんに
「ちょっと、そこに大勢いる人たち、追いだして。
賑やかで眠れないから!」
と言われたことがありました。

…その個室には、マツコとおばあちゃん二人きり。

振り返ってみる…誰もいない。
見まわしてみる…誰もいない。
一応、上も見てみる…やっぱり誰もいない。

マツコ「だあれもいませんよー!私だけです!」
おばあちゃん「そうかなあ。いっぱいいるんだけどなあ。
亡霊かなあ?」
とニヤっと一言。ついそのニヤっとした顔につられて
「そうですね!きっと亡霊です!」と
切り替えして二人で笑ってしまいました。
しかし、あとから聞いた話だと、
その部屋は病棟でも有名な霊の通り道らしく
見える人には見えるお部屋だったのです。
ちなみに、そういうものを見た患者さんは亡くなってしまうという
お話もよくあるのですが、そのおばあちゃんは元気に退院されました。

はてさて、ここからは、ほんとの七不思議!
特急編です。

◆ナース夏の「七不思議」その四◆「お休みだったのに…?」

穴が開くほど毎日見ている勤務表なのに
何故か休みが日勤になっている。
→この不思議、どうにかなりませんかね?師長さんっ!

◆ナース夏の「七不思議」その五◆「帰りは怖い!」

霊感はない。
巡視で行きは怖くないのに
帰りが急に怖くなり、
廊下を静かにダッシュしてしまう。
→怖がりマツコは、抜き足差し足ダッシュのプロです。

◆ナース夏の「七不思議」その六◆「処置板はどこ?」

処置板がなくなる。
あんまりにもなくなるから、
派手な色にしたのに
それでもなくなる。
→30歳を超えると頻繁に起こる不思議な出来事です。

◆ナース夏の「七不思議」その七◆「スイーツがない」

夜勤のお菓子が
全部塩系。
→以心伝心?誰か一人でも甘いもの買ってきてよと切実に思います。

…病院って不思議なところです。

身の毛もよだつお話から、クスっと笑えることまで色々。
でもね、看護師にとってその不思議な力は絶対に必要で、
みんな少なからず持っています。

なにかおかしい。

と感じる看護師の勘。
しかし、この勘は、ただぬぼっとしていても発揮されません。
沢山勉強して、沢山経験をして積み上げた修行の賜物です。
そして、患者さんとニコニコ雑談をしながらも
常にナースアンテナを鬼○郎のようにピンと尖らせて
「何か変化はないか」と看ているからこその勘なのです。
もちろん勘だけで、医師に報告するわけにもいきませんので
バイタルやその他観察、症状、検査データーなどをもとに
アセスメントして報告します。
例え、そのデータなどが全て正常値でも
きちんとそこまで全て見たけれども、
やっぱりおかしい!何か気になる!と訴えれば
医師も看護師の話を無視はできません。
勘を養うにも勘をただの勘で終わらせないためにも
日々勉強、日々経験で、
医師などの他職種と信頼関係を築くことも重要です。

この勘を発揮できず、幽霊に遭遇よりももっと恐ろしい
急変に至ることほど怖いことはありませんから…。

そう、ナースにとって一番恐ろしいのは結局
生きている人間、患者さんなのです。

患者さんが安全に安楽に入院生活、療養生活が送れるように
病棟でも外来でも、クリニックでも、在宅でも
看護師さんは今日も
ナースアンテナを磨き、張り巡らせているのです。

マツコも普段は頭の中に隠しておりますが
今でも時々
ピンっとマツコアンテナが反応することがあります。

スーパーナースに入社して
病棟ナースから離れて
ちょうど一年。
アンテナ突出回数も頻度も激減していますが
いつまでも現役でいられるように
日々勉強し日々磨き続けていきたいです。

マツコ