Vol.0052 看護師として、大切なこと。 [2014/10/23更新]

雨が冷たく感じる季節になってきました。
みなさま、体調を崩されていませんか?
スーパーナースでもマスク姿がちらほらと見られます。

せっかくの行楽の季節。
体調管理に気をつけて、
気持ちの良い季節を楽しんでくださいね。

さて、行楽、ではないですが…
先日、看護学生~ナース新人時代を過ごした街に
久しぶりに行き、
その時代のマツコを支えてくれた
第二の父と母に会ってきました。

まずは、母。
現在隔週でお送りしている「インド編」のはじめにも書きましたが…
マツコがインドに行く資金を稼ぐためにバイトをした
バイト先(焼き鳥屋さん)の店長の奥さんです。

看護学校から帰って、少し家で休んでから、
18時前から奥さんが来る21時くらいまでの間の
約3時間のアルバイト。

忙しい時はあっという間に時間が過ぎるほどでしたが、
世の中の給料日前になるとお店もガラ~ンとしてしまいます。

なので、そんな時は、
お店で実習前の事前学習ノートを作ったり、勉強をしたり。
しかも、実習の時などは、自分が生き抜くことだけで必死なので、
バイトはお休みしていました……。

そんなワガママな働き方もOKをしてくれたバイト先には
本当に感謝です。

あっ、もちろん賄い付き♪
賄い用にお刺身を用意してくださったり、
奥さんのシチューをわざわざ持ってきてくださったり…
もう完璧に第二の実家。

マツコのありえないボケっぷりを温かく見守り
何かあればいつも助けてもらっていました。

たとえば…
一度、実家に帰った時に、
うっかり実家のコタツの中に、
家のカギを落として戻ってきたことがありました。
あせって大家さんの部屋の呼び鈴を鳴らすも、応答なし…。

友人の家に泊めてもらうことになり、
翌日は、友人に看護学校の制服を借りて登校しました。

やっと家に入れたのは3日後…

そんなマヌケなエピソードを持っていたため、
インド旅行の際は、バイト先に家のカギを預けて行くことに。
その提案をしてくれたのも第二の母でした。

学校を卒業して、
看護師になってからもお店でご飯を食べたり、
お母さんとランチに行ったり、一緒に買い物をしたりしました。
マツコの看護学生~看護師としての成長の日々を、
常に近くで見守り、支えてくださいました。

次に父。

マツコが実習で行っていた病院の近くにある
商店街の中のクレープ屋さんのおっちゃんです。

ここのクレープは日本一!
生地の固さと中身の美味しさがもう、絶妙!
(いつも老若男女、沢山の人でにぎわっています)

マツコはいつも、クレープを焼くおっちゃんの隣に座り、
クレープを食べていました。

多い時は、週2、週3で通っていました。

口数の少ない職人気質のおっちゃんですが、
「今、実習か。ちゃんと寝てるんか?」
など、いつも気遣ってくれていました。

新人になってミスをした後の、病院からの帰り道。
おっちゃんを見た瞬間に思わず、
「おっちゃん…」
と言いながら泣いてしまったこともあります。

そんなおっちゃん。
マツコがお店にいくと、
いつからか、いつもトンっと
缶ジュースを置いてくれるようになりました。

しかし、今思い返せば、
お互い名前も知らないままです。

それなのに、
7年ぶりくらいにふらっと
顔を出したら…

「覚えてるで。当たり前やん。」

と言い、またトンっと
缶ジュースを置いてくれました。

顔を見た瞬間も泣きそうになりましたが
7年過ぎても何も変わらない
おっちゃんの立ち振る舞いに、
またまた泣きそうになりました。

久しぶりに食べたクレープは
やっぱり日本一でした。

父と母に久しぶりに会い、
あの頃よりも歳を重ね、
少しは大人になったつもりでいましたが…。

結局、私はまだまだ子供だなあと思いました。

でも、子どもに戻れる場所・人がいるって幸せです。

今まで、後輩指導の話は何度かしてきましたが…

看護師の世界だけじゃなく
もうちょっと大人になったら
こんなマツコのような、
一人にしておくと危なっかしい子を
見守ってあげることができる
おばちゃんになりたいなあと思います。

田舎から出てきて、
友達も知り合いもいない街に一人暮らし。

はじめは心細くて仕方なかったけど
振り返ってみると
同級生だけじゃない、
色んな大人に見守られて
わたしは看護師への道を歩んでいました。

これって大切なこと。

色んな人にたくさんの優しさをもらって
過ごしてきたからこそ
また、色んな人に優しくしたい、
と思えるのだと思います。

人格は幼少期に決まってしまうと言いますが、
それでもそれを丸くしたり、肉付けをしたりすることはできます。

それは、きっと色んな人と出会い
交流を重ね、人の温かさを知って得るものだと思います。

良い看護師になるには、何が必要か。

まずは、「人を好きであること」、ではないでしょうか。
(そもそもそうじゃないと、この職は選ばないかな・笑)

そして、様々な出会いやつながりを大切に
誰かの優しさに敏感であることだと思います。

世知辛い世の中、
冷たさや意地悪を言い出したら、キリがありません。

だけど、優しさもまた、
同じくらいに溢れています。

それをきちんと吸収し、お手本にしていく。
そうすれば、意識しなくても
良い看護師、そして良い人間に成長できるのではないでしょうか。

先日、マツコの二代目プリセプティーから
このブログで「新人教育について意見を書いてほしい」と
リクエストを受けました。

新人教育も、一緒だと思います。

新人に良い看護師になって欲しいなら、
まず自分が良い看護師であること。

これは、看護知識や技術が完璧、
という意味ではありません。

誠実に対応すること。
ただ、甘ったるいのではない、
本当の意味での優しさを持って
見守り続けることではないでしょうか。

もちろん細かいことは沢山ありますが、
新人教育は、子どもを育てる事と似ている気がします。
これは、今回書いたマツコを見守り続けてくれた
第二の父や母にも通ずるものがあります。

新人教育。
それは、ただ看護師を育てるだけじゃない。
一人の社会人、人間を育てることでもあります。

看護だけ、業務だけを教えても意味がない。
思いやりを口で言ってもわからない。

気遣いや思いやりは、
体験して、自分の中に落とし込んでいってもらわないと、
身につかないんですよね。

そのためには、
まず教育する側ができること、意識すべきことが、
きっときっと沢山ある。

まずは、今日から、明日から。
自分の言動を意識してみる。

そんな
「当たり前のことを、日々見直す」
それが大切なんじゃないかと、思います。

マツコ