Vol.0057 女ひとりインド旅8~看護に通ずる教訓~ [2014/11/28更新]

夏から約4ヶ月、全8回にわたって、
隔週でお届けしてきたマツコのインド旅行編、
いよいよ最終回です!

日記や旅行メモを残していなかったのに
よくここまで書けたものです。

それだけ、マツコの人生の中で
一生懸命でひとつひとつの出来事・出会いが
大切なものだったのだと思います。

さて、そんなインド旅行。
お目当てのタージ・マハルを満喫し、
最後のお遣い先、
デリーのお寺を目指すことになりました。

デリーまではアグラで出会った
医学生の彼も一緒に行くことに。

デリーは、インドの中でも大都会です。
それだけ犯罪なども多く、少し怖かったので、
同伴者がいるのは心強い!

…はずでした……。

デリーに向う列車の中で、
彼はまさかのダウン。

「マツコちゃん、熱があるよ…」

と二段ベッドの上から
弱々しい声で言ってきます。

たまたま持っていたダウンジャケットを、彼にかけ
(インドでは無用の長物のダウンが…まさかの大活躍でした!)

「お寺に着くまで、頑張って!」

と、声をかけるだけの、冷たい介抱。
(だって、薬も何も持ってなかったですもの…)

熱でフラフラの彼を引きずりつつ、
どうにか最後のお遣い先のお寺に到着。
そのまま彼を看てもらうことになりました。

お遣い先がお寺で本当に良かった!
マツコは着いたその日の夕方に
インドを発たなければいけなかったので、
とても助かりました。
(その後、彼は無事に帰国できたそうです)

お寺に彼を預け、
デリーで行きたかった
ガンジーのお墓に一人で行き、

お墓周辺の公園で
大きい木の下でお裁縫をする
女性の集団に紛れ込んだり、

ヨガをする人をボ~っと見たり、

野生のリスを追いかけたり。

大都会で若干警戒していたデリーでしたが…
最後にとてものんびりと、
穏やかに過ごすことができました。

一旦、お寺に戻って、
お寺の尼さん達に彼のことを頼み、

まだ、寝込んでいる彼から

「マツコちゃん、本当にありがとう~。
 助かったよ~」
と、
こちらが有り難くなる言葉をもらいつつ、
バイバイをしました。

そして、空港までは、
お寺のお坊さんが送ってくれることになりました。

まだ、少し時間があったので、
デリーの街を案内してくれました。
ここでもマツコは何故かモテモテ…
(これがモテ期!?)

ごはんを奢ってもらった挙句、
お土産にインドの服まで買ってもらっちゃいました♪
(超短髪ってインドでは、ウケが良いのかしら……?)

無事にデリーの空港から飛び立つことができ、日本に帰国。

しかし、日本に着いてからも、
インド旅行で身につけた
「誰も信じるな、常に疑え」の精神は健在でした。

リュックサックを前に抱え込み
常に周りを警戒…!

空港から自宅までの電車の中で
かなり挙動不審になってしまいました。

おそらく誰から見ても、
マツコが一番怪しい人物だったはず(笑)

本当に、日本って平和です。

網棚にも平気で鞄が置けるし、
ごはんを食べている時も、
椅子のうしろに鞄をかけることだってできます。

リュックだって、ふつうに背負ってもOK。
「切り裂かれて財布を盗まれる」
なんて、まずありません。

「もう、周囲を疑わなくてもいいんだなあ~」
なんて、平和を満喫していたマツコ。

まさか…

これから一年後に看護師デビューした時、
「あの言葉」を再び聞くことになるなんて、
その時は、想像すらしていませんでした。

そう、この医療業界。

常に疑いの目を持って、
チェックする気持ちでいなければ
ハニートラップならぬ、
「デストラップ」にかかってしまいます。

例えば、
申し送られたことを、
決してそのまま鵜呑みにしてはいけません。

「Aさん、少し体調不良を訴えられていますが
 特にバイタルも変わりないですし、問題ないです!」

という申し送りを、
例え「大先輩」から言われても
すべてを信じてはいけないのです。

「本当に問題はないのか?」

データは?
モニターは?
体調不良ってどこが?
原因は何?

必ず自らAさんの元に行き、
もう一度観察・アセスメントをすべき。

このトラップ、
特に新人ナースさんが引っかかりやすいです。

ピュアなココロと経験しかないので、
万が一の疑いをなかなか持つことができず…
患者さんが急変してからはじめて気づく、
ということもあります。

マツコも新人の時、
先輩や患者さんの言葉をそのまま鵜呑みにして、
(自分で観察や、アセスメントをせず…)
痛い目に合ったことが、何度もあります。

その時、
先輩に両肩を持たれて真剣な目で言われたのが、

まさに「あの言葉」そのもの。

「マツコ、誰も信じちゃダメ。
 常に疑って、自分でちゃんと確認をしなさい!」

人を信じることは大事です。

もちろん、医療はチームワークなので、
仲間を信じなきゃ、はじまりません。

……ですが!

医療ミスや急変は、
ひとりひとりの疑うココロやチェックする目が
行き届かなかった時に起こります。

患者さんや自分、仲間を、
危険から守るためには
常に「万が一のこと」を
考えながら確認をすることが必要です。

これはなにも、
「医療が特別」
「インドが特別」
というわけではない、と思います。

たぶん、日常生活のどんなことでも、
きっと同じ。

危険は色んな所に潜んでいます。

はじめてのことはもちろん、
たとえ慣れたことでも、
きちんと自分できちんと確認する習慣が大切。

「誰も信じるな。常に疑え」

若かりし頃のマツコには、
とても寂しく聞こえましたが…

これは、
自分や自分の大切な人を守るために、
絶対に必要な言葉だと痛感しています。

忘れてはならないのが、
この「誰も」という言葉に、
「自分」も含まれるということ。

自信満々は、とっても危険。

常に自分も疑って、
自らに対してチェックの目を
向けることを忘れずにいたいですね。

年末の総仕上げの12月がもう目の前。

ついつい忙しさに
流されてしまいそうになりますが、

どうか、「疑う心」を忘れずに、
その都度チェックをしながら、
ひとつひとつのお仕事を
整理していきましょう♪

話は、少し飛んでしまいましたが、
当時20歳だったマツコのインド旅、
これにて終了です!

長らくお付き合い下さいまして、
ありがとうございました。
もう、絞っても何も出ません(笑)

マツコ

追伸
もちろん、ブログは続きます!