ピンク色の春がきた[2016/03/08更新]

みなさんこんにちは。
ぽかぽか陽気の今日この頃、
一気に春がやってきましたね。

この時期になると、
マツコのもとにピンクのお手紙が届きます。

ピンクリボンからのお手紙です。

毎年3月末に開催されるピンクリボンウオークのお知らせです。

心臓病棟で働き続けてきたマツコですが、
実は、数年前に
ピンクリボンアドバイザー
という資格を取得しました。

なぜか。

ひとつは、
(女性の登録者が多い)看護師さんの人材会社のいち社員として
乳がんやその早期発見のための検査の必要性を学ぶことで、
登録された看護師さんへ還元できるものがあるのではないか…
と思ったこと。

そしてもうひとつは、
ある先輩ナースを想ったこと。

この春がひょっこりやってくる季節のすこし手前。
まだまだ寒い2月になると、
思い出す先輩ナースがいます。

あの日のことは、今でも忘れられません。

ぼうっと、自宅のソファでしていた
マツコの元に一通のメールがきました。
数時間は、ソファから動くこともできませんでした。

メールの送信元は先輩なのに、
送信者は先輩の旦那さんからでした。

ただ、ただ、信じられなかった。

ひまわりのようなひと。
太陽なようなひと。

よくそんな風にひとを表現することがありますが、
先輩はまさにそんなひとでした。

その先輩とは、部署異動で一緒になりました。

たまたま、出身の看護学校が近かったこと、
学年も1つしか違わなかったこと、
ちょっぴり大雑把なところ、
同じ車種の車を乗っていたこと、
犬を飼っていたこと、
ふたりとも異動したてだったこと。

共通点が多数あり、
病棟でわからないことや困ったときに
コソコソ話したり、助け合ったりしていました。

ほんとうに「元気」なひとでした。
異動されてきたときは、ちょうど新婚さんで

「ハンバーグに卵入れるなんて、知らんかったわ~!!
 ボソボソして…おかしいなあ、と思ってたんよね(笑)」

など、
いつも幸せ&面白い新婚ネタを話してくれていました。

そんな先輩が突然長期の休養に入ってしまいました。
病名は明かされませんでしたが、
休養に入る前に言っていた胸の違和感のこと、
先輩のピンチヒッターでプリセプターをすることになった
マツコの元に届いたメールの内容で、
ある程度は理解していました。

長い長いお休みのあと
先輩は、お休みに入る前と変わらない笑顔で
復帰をされました。

ベリーショートの髪が
先輩の笑顔に映え、より元気に魅せてくれていました。

復帰後は、同じ部署ではありませんでしたが、
院内で顔を合わせるたびに、

「ごはんに行こ~!!飲みに行こ~!!」

と声をかけてくれていました。

しかし結局、マツコが結婚で退職することになり
その約束は果たせないまま…。

SNSでもつながっているし、またどこかで会える!
と、安易に思っていました。

だって、先輩は元気だったから。

退職して、半年が過ぎたころ、
そのメールは突然やってきたのです。

何も知らなかった。

何も知らず、安易に考えていた
自分の愚かさに落ち込みました。

いえ、そんなことも考えられないくらい
思考回路が停止してしまいました。

看護師として、
人の死は何度も経験してきたのですが…

ほんとうに身近な、
しかも自分とほとんど歳がかわらないひとの死、
というものに、思考だけでなく、
身体すら動かすことができなくなるくらい
ショックに陥ってしまいました。

先輩のお通夜、お葬式には
1000人を超える方がみえたそうです
そのくらい、人望が厚く、素敵なひとでした。

マツコは先輩を見送ることもできず…
消化しきれない悲しみが、じんじんじんじん、
いまでもずっと残っています。

2月が来るたび、ハンバーグを作るたび。
先輩との何気ないエピソードに関連するものと出会うたび、思い出す。

そんなとき、
ピンクリボンアドバイザーという資格を知りました。

総論程度の知識しか持ち合わせていなかったので、
一からの勉強でした。

テキストを購入し、通勤中でお昼休みに勉強しました。
病気について、検査について、治療について…

でも何よりもこのピンクリボンアドバイザーに求められることは
「早期発見のための検診の必要性」を広めること。

早期発見であれば90%の人が治癒する、
といわれている乳がんですが、
日本では、3人に1人しか健診を受けていないのが現実です。

とはいえ、自分自身にもリスクがあると思わないのは、
普通のことだとも思います。
(20代や30代の若年層は特にその傾向が強いハズです)

マツコも、リスクを身近に感じなかった、一人でした。

先輩と同じく、元気が取り柄のマツコ。
心のどこかで自分は大丈夫、と思ってしまっていました。

だけど、
身近で、自分よりももっと元気なひとが病気になって、
あらためて、健康であることに「絶対はない」、と気づきました。

最近では、タレントの北斗昌さんが発症され、
マスメディアでも乳がんについて、検診の必要性について
取り上げられていましたね。

これが、どうか一時的なものではなく、
多くの女性の心に届き、残り続けるよう願っています。

さて、冒頭に書きました
ピンクリボンウオークのお知らせを少しだけ。
3月27日(日)に東京都千代田区にある日比谷公園で
2km・5km・10kmウオークと
今年から5kmのファンランも追加になりました。

ただ歩くだけではなく、
公園内では様々な協賛企業や、
ピンクリボン団体がコーナーを展開しています。

外におでかけするのに、
とても気持ちが良い季節です。

お近くの方で少しでもご興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら
ぜひ、のぞいてみてくださいね。

いまでも、先輩の変わらない笑顔が目に浮かびます。

どうか多くの人に乳がんのリスクが認知され、検診率があがることで、
乳がんによって悲しむ人の数が少しでも減りますように……。

マツコ