Vol.0097 残された時間[2016/11/08更新]

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「わたし、死ぬかも」
おかあさん(マツコの義母)が、そう言って、入院することになった。
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夫から短いメールが届きました。

いったい何ごと??
と思い、即、電話をかけました。

そして、電話を切ったあと、しばらく動けませんでした。

おかあさんの症状と、
医師から告げられた、予想される病名。

夫や家族は「とりあえず検査入院」くらいにしか、
思っていなかったと思います。

しかし、マツコは症状と、その病名を聞いて
おかあさんの病状が、とても深刻であることが、
即座にわかりました。

普段は超ポジティブなマツコでも
そのおかあさんの状況には、
どうしても、光を見つけることができず…

その深刻さを、誰にも話すことができませんでした。
(ショックすぎて、夫にすら言えませんでした)

ただ、幸いなことに、その病気において
日本でトップレベルの治療ができる大学病院に、
1ヶ月もかからず転院することができました。

私たち家族にとって、最良のコース。

その時は、最良のコースだと、
マツコも思いました。

ただ、いま振り返ってみると、
どうしても考えてしまうのです。

もっと良い時間の使い方が、あったのではないか。

と…。

あの時、残された時間を
冷静にわかっていたのは、おそらくマツコだけでした。

だけど、どうしても言えなかった。

どこかに光を見出そうとしている人に、家族に、
「残された時間は少ないから、その時間の使い方を考えましょう」
とは、言えなかったのです。

今回はここまで。

身内が病気になると、
看護師だからこその、悩みや葛藤が出てきます。

次回は、そんな看護師として直面した
様々な葛藤について、お話したいと思います。

短い秋が一気に通り過ぎようとしています。
寒さ深まる日々、どうぞ暖かくお過ごしくださいね。

マツコ