看護師は長時間の立ち仕事や歩き回りが多く、どうしても足や靴の臭いに悩みやすい職業です。
特に、ナースシューズは勤務中ほとんど履きっぱなしになるため、蒸れや汗がこもりやすく、臭いの原因につながります。
「自分だけかもしれない」と思う人もいますが、多くの看護師が同じ悩みを抱えているでしょう。
この記事では、足や靴が臭いやすい理由を整理し、そのうえで実践できる7つの対策を紹介します。
足の清潔を保ち、快適に働ける工夫を見つけていきましょう♪
看護師の足やナースシューズが臭くなる原因
看護師の足やナースシューズが臭くなる原因は、長時間勤務による蒸れと汗の蓄積にあります。
通気性の悪い靴を履き続けると湿度がこもり、細菌が繁殖して臭いを発生させます。
さらに、立ち仕事や病棟を歩き回ることで足は汗をかきやすく、乾きにくい環境が続くのも大きな要因です。
また、ナースシューズの素材や清潔度も影響し、洗浄や乾燥が不十分な場合には臭いが強まりやすくなります。
これらは、誰にでも起こり得るため、適切な対策を知ることが重要です。
看護師の足の臭い対策7選
原因を理解すれば、足や靴の臭いは、コントロール可能です。
日常のケアから職場での工夫まで、多角的に取り入れることで快適さは大きく変わります。
ここでは、実践しやすい7つの対策を紹介します。
1.足の清潔を保つフットケア
足は毎日しっかり洗浄し、爪や指の間まで清潔に保つことが大切です。
角質が厚くなると雑菌が繁殖しやすいため、定期的にケアを行うと臭い予防につながります。
勤務後には、抗菌作用のあるフットスプレーやパウダーを取り入れると、より効果的です。
習慣にすれば、足の状態を快適に維持できます。
2.吸湿・抗菌効果のある靴下を選ぶ
靴下は足と靴の間でもっとも汗を吸収するため、素材選びが重要です。
綿やウールは吸湿性が高く、銀イオン加工や竹繊維を使ったものは抗菌効果も期待できます。
ナイロンなど化学繊維は、蒸れやすいため避けた方が安心です。
毎日、靴下を取り換える習慣と素材選びを組み合わせれば、臭いの軽減に大きな効果があります。
3.ナースシューズを定期的に洗う
靴自体に汗や皮脂が染み込み、時間が経つほど臭いが強まります。
中敷きを外して丸洗いできるタイプのシューズなら、定期的に洗う習慣を持ちましょう。
洗った後は風通しの良い場所で完全に乾燥させることが大切です。
しっかり乾かすことで雑菌の繁殖を抑え、清潔さを保てます。
4.中敷きや消臭グッズを活用する
取り外し可能な中敷きを使えば、交換や洗浄が容易です。
炭や銀を使ったインソールは、消臭や抗菌効果が期待できます。
靴用の消臭スプレーや、乾燥剤を併用するのも効果的です。
簡単に取り入れられる工夫なので、日常的に使うと臭いを抑えやすくなります。
5.予備の靴下やシューズを職場に置く
勤務中に臭いが気になったら、靴下を履き替えるだけでも快適さが回復します。
長時間のシフトでは、汗を吸った靴下をそのままにせず、替えを用意する習慣をつけると安心です。
ロッカーに予備のナースシューズを置いておけば、突然のトラブル時にも対応できます。
6.ロッカーで靴を乾燥させる
勤務後のナースシューズを、そのままロッカーに入れると湿気がこもり、臭いの原因になります。
乾燥剤を入れたり、シューズドライヤーを使ったりして湿気を取り除くことが重要です。
定期的に換気するだけでも効果があるため、勤務後の管理方法を工夫しましょう。
7.ナースシューズを買い替える
長く使った靴は内部に臭いが染み込み、洗っても改善しにくい場合があります。
その場合は買い替えを検討しましょう。
通気性の高いメッシュ素材や抗菌加工が施されたシューズを選ぶと、臭いの発生を抑えやすくなります。
快適な勤務環境を維持するためには、定期的な買い替えも必要です。
足の臭いで悩まないための生活習慣
日常生活の工夫で、足の臭いは軽減できます。
まず、入浴時には足の指の間までしっかり洗い、角質をため込まないよう定期的にケアしましょう。
足湯を取り入れると、血行促進とリラックス効果が得られ、臭い予防にもつながります。
さらに、食生活も重要です。
水分をしっかり摂る、脂質の多い食事を控える、野菜や発酵食品を意識して取り入れることで、体臭を抑えやすくなります。
また、睡眠不足や強いストレスも、発汗や皮脂分泌を増やし、臭いの原因になります。
十分な休養と心身のリフレッシュを意識することで、足の状態は自然と改善されます。
まとめ
足の臭いは看護師だけでなく、多くの人が経験する悩みであり、「自分だけ」と気にする必要はありません。
足や靴の清潔管理、通気性のある靴下やシューズの選び方、生活習慣の見直しといったシンプルな工夫で改善できます。
今日から取り入れられる方法を実践することで、勤務中の不快感を軽減し快適に働けるようになります。
足元の快適さは、自分の心身の健康を守るだけでなく、患者さんとの良好な関係づくりにもつながります。
看護師の足の臭いに関するよくある質問
看護師はなぜ足の臭いに悩みやすいのですか？
- 長時間シューズを履き続けることや、立ち仕事による発汗が大きな原因です。通気性の悪い靴や靴下も蒸れを招き、臭いにつながります。
ナースシューズはどのくらいの頻度で洗えばよいですか？
- 少なくとも月に1回は丸洗いし、週に1度は中敷きや靴内部を乾燥させると効果的です。汗を吸いやすい環境なので、定期的なケアが欠かせません。
靴下で足の臭いを軽減できますか？
- はい。綿やウール、竹繊維など吸湿性に優れた素材や、銀イオン加工の抗菌靴下は臭いを抑えやすいです。ナイロンなど蒸れやすい素材は避けた方が安心です。
足の臭いに有効なフットケアはありますか？
- 入浴時に足の指の間まで洗う、角質を溜めない、抗菌スプレーやパウダーを活用する方法があります。足湯も血行促進とリフレッシュに役立ちます。
勤務中に足の臭いが気になったときの応急処置は？
- 予備の靴下に履き替える、消臭シートを靴に入れると即効性があります。ロッカーに乾燥剤を置くのも有効です。
ナースシューズを乾燥させるコツはありますか？
- 使用後はロッカーに入れっぱなしにせず、風通しの良い場所で陰干ししましょう。乾燥剤やシューズドライヤーを併用すると効果が高まります。
何をしても臭いが取れない場合の対処法は？
- 長期間使った靴は内部に臭いが染み込みやすく、改善が難しい場合があります。その際は、通気性や抗菌加工のあるナースシューズに買い替えるのがもっとも確実な方法です。
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。
