はっきり正直に言います!
アメリカの患者、
わがまま! 笑
もちろんみんながみんな、わがままとは言いませんよ。
日本にも、わがままな患者がいますよね。
でもわがままな患者さん、こちらの方が多い気がします。 笑
わがままという言葉は悪いかもしれませんが、でも私が感じる正直な言葉はこれに当たります。笑
でも、まぁこれは文化的な性格の違いからくるものかもしれません。
と、いうのもこちらは日本に比べ患者さんの自己主張が強いです。嫌なものは嫌とはっきり言います。
(再度言いますがみんながみんなそうではありません。でも日本に比べると多い気がします)。
そのためこちらではAMAで退院するというのはめずらしくありません。
AMA とは。。。
Against Medical Advice
この単語を見るとなんとなく見当はつくかと思いますが。
そうです。自主退院 のことです 🤗
理由はもちろん様々ですが、ただ単に治療をもう受けたくない、早く家に帰りたい、中には治療費が払えないなどなど。
でも、私が今のところ出会ったAMAの患者はみんなただ単に治療をもう受けたくない、早く家に帰りたい、という理由で大暴れ、IVライン引っこ抜く、暴言吐く患者です。
で、こちら患者の体格はでかくまた言葉遣いも荒い😅 ほんとすごいです。
なのでこんな時は即CODE GREEN です。セキュリティーガードを呼びます。
ちょっと話はそれますがアメリカの病院では何かあった時の病院全体の放送はCODE COLORを使います。
病院によってちょっと色が違うかもしれませんが。
でも皆さんもよくご存じの心肺停止(medical emergency)の時のCODE COLORはどこも一緒。
山P主演のドラマの題名にもなってるCODE BLUE です😊
そうなんです。このドラマの題名にもなっている『コードブルー』実はこれアメリカの病院で普通に使用されてるemergency code colorです。
まぁ日本語で言うと緊急時の暗号色?(日本語でいうとなんか変 笑)
アメリカの病院ではemergencyの種類は色分けされてます。さらに日本ではめったに起きないことがアメリカでは普通に起こりうることがあるので色わけの内容がすごいです。
例えば
Infant/Child Abduction(新生児,子供誘拐)・・・CODE PINK
Shooting/hostage/weapon(射撃/人質/凶器)・・・CODE SILVER
Bomb/Bomb threat(爆弾/爆弾予告)・・・CODE BLACK
これらは絶対聞きたくないですね😅
そしてsecurity situation で CODE GREEN
てな感じで。これ以外にもまだ色あるので興味ある方は調べてみて下さいね😊
以前の病院ではCODE GREENはしょっちゅう耳にしましたし私も何度か呼びました。
今の病院では心臓がメインということもありCODE BLUEをしょっちゅう聞きます。😅
と、いうことでAMAの話に戻りますが。
日本で私は10年以上働いてましたが今まで一度もAMAに出会うことはなかったです。
これがいいのか悪いのかはわかりませんが。 少なからず文化的な性格の違いを感じます。
私のイメージですが、日本人患者は言われるがままに医者や看護師のやることに素直に受け入れてくれます。
(何度も言いますが、みんながみんなそうではありませんが傾向としてです)
薬を内服するとき、日本人患者さんは何も質問することなく素直に内服してくれます。(もちろん中には質問してくる患者さんもいますし、看護師も説明する必要はあるかと思いますが。)
しかし、大抵日本では普通になんなく内服してくれる患者が多いと思います。(認知症などで拒否する患者以外は)
そして治療も素直に受け入れてくれます。
しかし、こちらアメリカでは
「それ何のくすり?なんのために飲むの?」「私それ内服したくない。」「その薬は家では飲んでないから飲まない。」
「それは私には必要ない(いやいや今のあなたには必要だからDrが処方してるんだけど。。。あんたは医者か😅と思うことも多々ある。)」
などと、色々言ってきます。そして普通に拒否します。こんなの全然めずらしくありません。
治療や検査までも拒否します。それは私には必要ないと!
なので私は心の中で「じゃあなんであんたここ(病院)にいるの?治療受けたくないんだったら来なきゃ良かったじゃん」って思う。😑
(もちろん例外として保険がきくかきかないかなど経済面による理由の時もありますが)
でもまた、それに対する看護師の対応がアメリカと日本では違う気がします。
日本では内服を拒否する患者がいると看護師、たまに医者も協力してくれ内服の必要性を説明し説得しようとしますが、こちらではそこまでしません。
いやもちろん一応看護師は内服の必要性説明はしますがこちらの人は頑なに拒否するため本人の主張を尊重し、ただpt refused(患者拒否) とコメント入れさらっと流します😅
いくら重要な薬でも患者が頑なに飲まない!と言えば患者拒否とコメント入れることで看護師の責任は免れます。
何かあっても患者本人の責任となります。
そして先ほども言いましたが「もう帰る!」と自己抜針し大暴れする患者もこちらではめずらしくありません。
そんなときに出てくるのがそう『AMA』です。
看護師は「Do you wanna leave AMA?」と聞き「Yes」と答えたらAMA用紙にサインしてもらいます。
一応Drに患者AMAで退院したいと言ってまーす。と報告しDrがokayと許可出せば即AMAで退院できます。
一応自主退院するリスクについては説明しますがそれでも自ら退院を望むということでサインして退院していきます。
AMAにサインしたらそこからは自分で、もしくは家族に迎えにきてもらうかしてさっさと帰ってもらいます。
車椅子を貸してと言われても貸せません。タクシー呼ぶなりなんなりして自分で全てしてもらいます。手助け一切できません。
自主退院ですので這ってでも自分でどうにかして退院する必要があります。サインしたら即病院から出ないといけません。
AMAにサインしたのだから仕方ありませんよね。冷たいですがアメリカはそんな世界です。
次回は以前勤めていた病院での出来事をお話しします。