みなさん、いかがお過ごしでしょうか
冬ですな、冬の顔がパリッとする空気が好きです。
ごちゃごちゃ考えている時も「すん」としたキモチになって、心が澄んでくるような錯覚がありますね。白菜食べましょ。
今回は入職して初めてお熱出しちゃった時のお話です。
初めてだったんで、お休みってどういう申請したらいいか良くわからなくて
朝とりあえず病棟に電話したんですね。
師長さんに代わってもらって
「熱が…39度くらいでまだ下がらなくって…(はぁはぁ)」
「あら、そしたらお休み取得の台帳に書きにきてくれない?」
けっこうはぁはぁしてたんですが
そんなん書かないとあかんのか、殺生な…と思いながらも
パジャマから目立たない感じの私服に着替えて、言われるままに、必死に病棟に向かいました。
今だったらコロナ等の感染症も怖いから病棟にこさせるなんてないと思うのですが
師長さん曰く「事前申請が必要なのよ」ということでした。
なるんは寮に住んでいたので、病院は近かった。
でもその時は、ほんとその近い距離がすごく辛くて…
だんだんヨタヨタしてきまして
エレベーターにようやく乗って…でもおかしいのです
真っすぐ立っていられない
段々四隅の一角に吸い込まれるように斜めにもたれかかっていき、
勤務しているフロアに着く頃には立っているのが必死でした。
あかん、こんなところで倒れたら患者さんびっくりするわ…
エレベーター内には、朝の検査やあさイチの手術等に向かう患者さんもたくさん載っている様子でした。
その時、ドアが開いて、聞いたことのあるセンパイの声。
「あれ?なるんじゃん、どしたの?」
顔を上げて、視点がセンパイをとらえて、ホッとした瞬間
もう地べたに座り込んでいました。
「なるん!!!!!」
そこからはもう目は見えてなかったと思います。
遠くから
「こら、しっかりしな!!車いす!だれかもってきて! 師長さぁぁぁん!」
「だめだ、意識ないよ、脈も弱いね。ストレッチャーーーーー!!」
センパイ、朝の忙しいときにほんとすみません…ごめんなさい…
迷惑ばかりかけて、この間も点滴の流量間違えてすみません…
裏でセンパイのことチョット声がでかいよね、て言ってすみません…(こら)
仕事もできないくせに患者さんとデートしようとして(仕事できてもダメ)ごめんなさい…
消えゆく意識のなかで、センパイの張り上げる声だけが、微かに遠くに聞こえて
「これが聞こえなくなってはいけない」と、もがきながら
これまでの所業を謝っていたのを覚えています。
さてなるんは、リカバリーなるんになれるのでしょうか!
(後編に続く)




