目が覚めたら
そこは見慣れたような、いや、見たことないような…
そっか、
この角度でこの部屋を見たことないんだ。
普段なるんが働いている場所、の個室。
でもなんか雰囲気違うような…
カラダを起こそうとすると、
各地に変な感触が…
腕には点滴ルートが、バルン(なるんの病棟では尿留置カテーテルはバルンと呼ばれることが多かったです)も入ってる!!!!
うわぁ、バルンの感覚生まれて初めて!
なんか…すごい変な感じで、足を動かそうとする度にぐにゃんぐにゃんします
うわぁ、あぅはー、ぐはぁっっ
ベジータになったみたいなセリフを吐きながら、ひとりでバルンの感覚と葛藤していると、
ナースさんが部屋に入ってきました。
あ、目覚めました?
あ、うちの病棟のナースさんじゃない!
ここ違う病棟なんだっ
だから雰囲気ちょっと違う感じしたんだな。
聞けばそこは肺などの内科系の病棟でした。
意識をなくした私は緊急入院でここに運ばれてきたとのこと
この度は本当にご迷惑をおかけしました…
お手を煩わせたことに小さくなりながらも
バイタルサインを測ってもらい、先生も見にきてくれて問題ないとのことで
床上安静めでたく解除!!!
薬のおかげで熱も下がっていました
バルンも抜いてもらい(これもまた、ぬぐん…!ぐはぁっってまたベジータな感じの初感覚でした)
Freeeeeeeeeeee!!!
ものすごいフリー感
バルンてそれだけで拘束感すごいんだなぁ、て思いました
患者さんたち、そら抜去したいよなあ…
感慨にふけっていると、病棟の先輩や同期が
次々と面会に来てくれて
びっくり顔、呆れ顔、笑い顔、いろんな顔
どれもありがたかったし、なんか少し泣きそうになりました。
仲の良いパイセンが
「おまえ、アホすぎじゃん!!!」て言って入室した時には
いじられているのに、涙がキラリ。
あったかいマイホーム、マイ病棟、故郷…そんなキモチが自分のなかにあったことに気が付きました。
翌日めでたく退院したなるん。
この入院の話は、病棟の呑み会ではちょいちょい出てくるネタになってしまいましたが、なるんにとっては少しですが患者さんのキモチ、そしてマイ病棟への愛着を感じることができたとても良い経験でした。
では今回も皆さま、ここまでお付き合いいただきありがとうございました!
温かくして、循環させて、巡る思い出と巡るカラダのなか、保っていきましょう~
(ちなみになるんは代謝がほんと悪いです…よく言えば燃費がいい…ぐはっっ)




