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Vol.0025 看護師さんがいかに大変か|「思わずうなずく看護のはなし」OL看護師マツコのナースブログ

Vol.0025 看護師さんがいかに大変か  [2014/04/03更新]

関東は今まさに春真っ盛り♪
通勤電車から街の中にピンクが所々あって、
それを見ているだけでも気分が明るくウキウキしてきます。
ウキウキといえば、マツコと同い年のお昼の番組が
先日終了してしまいましたね。
最後の方のゲストが毎回豪華で
ほぼ毎日録画して、特大号も録画して見ていました。
最終日の夜の特番は、もう号泣…。
マツコの場合、その番組がリアルタイムで映らない
田舎で育ったため、お昼休みが16時からという何とも不思議な
時間帯に番組が放送されていました。
学校から帰ってきては、毎日観ていました。
そのおかげで、同年代の都会っ子に比べたら
番組を見ていた回数は多いし、思い入れも大きいのです。
また大人になってからは、
自分がどのくらい田舎から出てきたかを
てっとり早く言うのによくネタとして使わせていただきました。
「お昼休みが夕方やった!」
これは、かなりの印象付けになります。
同級生の中には上京するまで、
自分たちがリアルタイムで見られていなかったことを
知らなかった人もいたようです。

今春は、なぜか色んなご長寿番組が終了するイメージがあります。
何だろう…。
世の中は今、ちょうど変革期なのかな。
消費税もアップしたし。
のほほんとしていたら何かに置いて行かれそうで
ちょっと怖い感じもします。

さて、そんなウキウキな桜を見ていると、
桜並木の中を通勤していた頃のことを思い出しました。
当時、マツコが住んでいた家の近くに、某企業の本社があり、
4月はそこで新入社員の研修が行われていました。
新入社員さん達が、会社が用意したホテルから
ゾロゾロと列をなして、桜並木の中を出社していくのと
反対方向にマツコは毎日出勤していました。
その為、彼等とは一瞬通り過ぎるだけなのですが、もう本当に
桜並木の中を歩く新入社員さん達が
毎日キラッキラで眩しいのなんのって…。
スーツはもちろん、光る笑顔、溢れる希望。
ついこの間まで、寒さで背中を丸めていたのに、
桜並木の中、キラッキラ眩しすぎる新入社員さん達を見ていると、
つい自分の背筋を伸ばしたくなるほどでした。

スーパーナースにもキラッキラな新卒の方が入社されました☆
まだまだ、おぼこい…可愛いなあ。
そんな可愛い新人大好きなマツコは
一生懸命研修を受ける姿を目を細めて見ています。

マツコのお仕事の一つに「社員研修」というものがあります。
新人さんはもちろん、スーパーナースに就職した社員の方に
医療知識をお話します。
看護師への道、認定や専門看護師のお話、二交代に三交代、
各科の特徴、外来と病棟の違い、勤務のスケジュールから
注射の種類と医療材料(シリンジ、真空管、サーフロー、翼状針など)、
胃ろうやパウチ、吸引や呼吸器、ドレーン、心電図…。
看護師さんや看護師さんをご紹介する病院や施設とより詳しく
社員が話をできるように研修をしています。
お話の中でもつい力が入ってしまうのが、

看護師さんがいかに大変か

ということ。
委員会に係、プリセプターにチームリーダー、
プリセプターだけじゃない新人教育、
チーム会に病棟会、看護研究にラダー研修…。
夜勤明けも容赦なしの時間外のお仕事。
患者さんを看るだけじゃない、
いや、患者さんを安全に安楽に看るために
これだけの仕事をしているのが看護師さんなのだと。

もちろん、普通に勤務している時のストレスも大きいです。
特に、主任さんや師長さんがいない夜勤や休日勤務で
自分がトップに立つとき。
メンバーからの報告を受けたあと、
今、当直のDrに報告するのか
何か別の用件と一緒に報告するのか
朝、主治医に報告するのか
自分で優先順位の判断をしなければいけません。
全て報告するのが一番、それが当たり前と思われるかもしれません。
もちろん、看護師は「医師の指示の下」で働くので
看護師で医療行為を判断することはいけません。
しかし、医師に報告すべきレベルかどうかの判断は必要です。
Drは看護師と違って当直入りの日に、日中寝ていられる訳でも、
当直をしたら翌日休みという訳ではありません。
一日中、普通に外来をしたり手術をしたり
病棟の患者さんを診たりして、かつ当直をします。
もちろん、当直明けも前日の同じように働くわけです。
(もちろん、病院によって方針もバラバラですが、
当直明けは手術を入れないとかの配慮はしていると思います。)
そんなDrを夜に起こすということは
結構神経を使います。
ですが、判断を誤れば、
大したことなかったのに連絡した場合
→ちょっぴり怖いDrなら怒ることもありますし
下手をすれば翌朝、師長さんに報告されてダブルで注意を受けることも。
大したことあったのに連絡しなかった場合
→患者さんの病状悪化、急変
です。
まあ、ほとんどの場合連絡するのですが
それもできるだけ端的にわかりやすくかつ抜け目なく
患者さんの情報を報告しなければいけません。
これ、本当に難しいです。
何よりも一番ストレス。
毎回できるだけ平和に、と拝んでいました。

そしてこれらのことを日々どんなに一生懸命しても、
患者さんが亡くなることもあって
それはやっぱりいつもつらいし、慣れません。
自分がその場面に居合わせなくても
前日自分が看ていた患者さんが亡くなったら
自分の看護に不足はなかったか、もっと気づけたこと
看護できたことはなかったかと思います。

こんな色んな思いを抱くのはリーダーをとりはじめた
3年目以降、5年目6年目くらいからでしょうか。
その頃と言えば、20代後半にさしかかり
ホルモンバランスが崩れやすく身体もココロもつらくなる。
そんな時期です。
プライベートだって、イロイロあります。
だから…
「責任のない仕事がしたい」
「患者さんが亡くなるのはみたくない」
「夜勤がないお仕事がしたい」
「人間関係が良いところで働きたい」
「お給料が良い所がいい」
というのは、わがままでもなんでもない
誰もが思う当たり前のことなんだと。
だから、看護師さんには優しく対応してね、
と気づけばいつも熱弁しています。

以前、中途入社の方から私に負担をかけまいと
この研修の資料だけ下さいと言われたことがありましたが

「しゃべりたい!」

と研修を押し売りしてしまいました。
だって、ちゃんと知ってもらいたいんですもん。
看護師さんの事情を。
ちなみに、結婚後、出産後、
保育園を卒園して小学校に入学した時期、
それぞれやっぱりそれぞれやっぱり働き続けることは
大変なんだということをお話しています。

このブログを書き始めた当初にお話しましたが、

看護師さんとスーパーナースの懸け橋

として私はここにいます。
それは、スーパーナースのことを
看護師さん達にお伝えする一方通行ではなく
看護師さんのことや思いをスーパーナースに伝えること
また、その先に必ずある就業先の病院や施設さんとの
架け橋にもなりたいと思っています。

マツコのお仕事はマニュアルがありません。
これって、自由なようで本当に難しい。
いつもふわふわしそうな自分が不安で仕方ない。
手探りで、どうしたらここで看護師として
私は役に立つことができるのかを暗中模索しています。
もっと、自分は使えるんじゃないか。
もっと、自分が何かのスキルを身につければ
できることがあるんじゃないのか。

新しい年度がはじまりました。
マツコも桜並木の中を
キラッキラ歩いていた新入社員のように
気持ち新たに背筋を伸ばし直して
何が正しいのかやっぱりまだわからないけど
自分が正しい、必要だと思うことを
スーパーナースの社員はもちろん
スーパーナースで働く看護師さんや、
スーパーナースに関わる色んな方々の
ご意見やアドバイスをもらいながら
マツコという人材をフル活用していきたいと思います☆

マツコ

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