Vol.0033 愛すべき人～じいちゃんがガンになった～ ［2014/05/30更新］
本格的にムシムシ暑くなってきましたね！
そんな中、先日、訪問入浴に行ってきたのですが、
ヘルパーさんいわく
真夏よりもこれからの梅雨時期が
訪問入浴にとって一番辛い時期だそうです。
ムシムシと暑く、時にはどしゃぶりの中の移動…。
確かに、滴り落ちる汗が行き場をなくすほど
すでにその日もたっぷり汗をかいてしまいました。
「おで部」部長マツコです。
今朝も電車で人の良さそうなサラリーマンに
席を譲っていただきそうになりました(笑)
そう。マタニティーと間違えられて…。
もうここまでくると可笑しくて、笑っちゃいました。
もちろん、「違うんです～、ごめんなさい！」とお断りしました。
うーーーん、だけどあの場合は素直に有り難く座っても良かったかなあ…なんて(笑)
だってその後もお互い気まずいまま向かい合って
電車に揺られなきゃいけないんですもの。
さて、そんなマツコですが
いつかは本物の子を宿し、見せてあげたい人がいます。
それは夫のおじいちゃん。
もう、めっっっちゃ可愛いんです！
身長も158cmのマツコよりもだいぶん低いので、150cmくらい?
クリックリのお目め
長年農業一筋で生きてきたゴツゴツの大きな手
都合の良いことしか聞こえない耳
顔をクシャクシャにして見せる笑顔
もうっ！全てがツボっ！
マツコは会った時からメロメロです！
その名も
三郎次さん。
三郎……次？次？
ちょっと違和感があるお名前ですよね。
何故、三郎に次がついているかと申しますと
上から三番目の子供で、男の子でいうと次男だから
で、三郎次。
ちなみに他のご兄弟は、普通のお名前です。
ふふふ♪
もう、名前も含めて大好きです！
80才を超えても、
後ろから見たら無人車に見える大きなトラックに乗り
丹精込めて作った立派なネギの皮を丁寧に剥いて
剥いたネギの皮に埋もれながら、ネギをピカピカにして
一箱100円で買った箱にネギを目いっぱい詰め込んで
一箱90円で売ってしまう…。
誰もが運転をためらう深々と降る雪の中
ネギを売りに行き
交差点で動けなくなってしまい
渋滞を引き起こしてしまう…
もうっ！
何度も言うけど、じいちゃんっ！
大好きですっっ！！
そんな三郎次さん、昨年の冬、
齢83歳にして初めての入院と手術を体験されました。
ガンでした。
しかし、幸いなことに、腹腔鏡で手術ができるものでした。
ですが、その手術ができる大学病院が近隣にあるにも関わらず
紹介されたのは、家から車でも電車でも2時間近くかかる都内の病院
なぜ？？
ありふれた手術なので、専門ではないマツコでも
わざわざ都内の病院でする必要はない、とわかるものでした。
……30代が入院するのではないのです。
家から近い病院に入院すること。これもひとつの治療です。
たとえ、少々病室が狭かったり、古かったとしても、
家族が毎日通いやすく、
じいちゃんの歳を取った兄弟やお友だちも、お見舞いに行きやすい。
これが重要。
だって、83歳で初めての入院と手術なんです。。。
手術は先生にお任せするしかありませんが、
その後のリハビリや食事、
家族も友達もあまり来ない中で、頑張れますか？
術後は「安静が一番！」の世代です。
昔ながらの人です。
リハビリの必要性を理解して積極的に取り組むハズがありません。
（１）リハビリしない→お腹空かない→ごはん食べない→便秘
（２）リハビリしない→暇→家族来ない→暇→昼寝→昼夜逆転→不眠
（３）ひとりぼっち→不安→不穏→最悪認知症発症、最悪転倒・転落
もう、「デメリット」と「リスク」しか思い浮かびません。
しかし、新米オヨメのマツコの忠告など
「かかりつけの先生様の言うことは絶対！」
の思想には太刀打ちできるはずもなく…。
結局、都内の病院に入院することになりました。
だけど、幸いにも病院は
マツコが勤めるスーパーナースから電車で3駅！
ということで、マツコは自称じいちゃんの「専属ナース」として
【長期目標】
合併症を起こすことなく、予定通り退院する
【短期目標】
リハビリについて理解し、実行することができる
【看護計画】
とにかく顔を出し、刺激を与え、
食事・排泄・睡眠・運動のリズムを崩さないよう
指導、促しをする。
という目標とプランを立て、実施することにしました。
まあ、綺麗に書き並べましたが…
シンプルプランは、
「認知症にならない！させない！こけさせない！」
入院先については全然納得できなかったけど
決まったものは仕方ないので
デメリットもリスクも全部吹き飛ばして
絶対に
愛しのじいちゃんを
いつものじいちゃんでお家に帰すんだっ！
と心に決めて
「専属ナース」マツコとして通うことにしました。
さて、今週はここまで。
次回は、じいちゃんのはじめての入院編です。
うふふ♪
お楽しみに～！！
マツコ
