vol.49『与薬忘れを防ぐには?』 登場人物 白衣たまこ 26歳、4年目ナース 一生懸命だが抜けている。 アイドルの推し活に精を出す。 内珍熊夫 21歳、新人ナース。 無口で体が大きく怖がられるが、 心優しい。 与薬忘れを防ぐには? NGポイント 食前の内服指示がある薬剤の与薬を忘れた 他看護師に指摘されるまで、与薬忘れに気づかなかった 内服薬を与薬するタイミングは、看護業務が多忙な時間帯であることが多いです。看護師1人で複数名の対象者を担当し、多重業務となっているときに「与薬忘れ」が多く発生しています。 また、配薬カートに残った状態で与薬忘れを発見する事例が多いようです。 事例 ・起床時の内服指示がある薬剤の与薬を忘れた ・対象者の朝食後の配薬時に、与薬忘れに気づいた ・日勤者が昼食後の薬を確認している時、朝食後の薬が配薬カートに残っていた ・夜勤者が夕食後の薬を確認している時、食間薬が配薬カートに残っていた 与薬忘れを防ぐポイント 対象者の薬剤指示を確実に確認する(6Rを徹底する) 1日の看護業務スケジュールで「時間薬」を意識する 「時間薬」を忘れないようにメモをする タイマーを活用し、他の作業をしていても時間を忘れない工夫をする 与薬後の確認をダブルチェックする 与薬を担当する看護師の確認や対策だけでなく、ダブルチェックを徹底することは、与薬忘れの防止や早く気付くために有効です。 過去の投稿もぜひご覧ください。 vol.28『確認しよう6R』 まとめ 薬の服用時間には、「起床時」「食前」「食後」「食間」などさまざまな指示があります。 服用時間は、薬の特性や服用の目的によって決められているため、指示通りに与薬することが重要です。与薬忘れによって指示薬が服用されなかった場合、対象者の身体へ重大な影響を及ぼす可能性があります。 多重業務でどんなに忙しくても、確認の徹底や時間を意識する工夫をして、与薬忘れの防止に努めていきましょう。 医療監修/医学博士 梅田悦生 マンガ/ほりたみわ (敬称略) ポスト 前の記事 vol.48『接続部はしっかり確認しましたか?』 2023.5.1 次の記事 vol.50『連載50回記念特別号』 2023.7.3
NGポイント
内服薬を与薬するタイミングは、看護業務が多忙な時間帯であることが多いです。
看護師1人で複数名の対象者を担当し、多重業務となっているときに「与薬忘れ」が多く発生しています。
また、配薬カートに残った状態で与薬忘れを発見する事例が多いようです。
事例
・起床時の内服指示がある薬剤の与薬を忘れた
・対象者の朝食後の配薬時に、与薬忘れに気づいた
・日勤者が昼食後の薬を確認している時、朝食後の薬が配薬カートに残っていた
・夜勤者が夕食後の薬を確認している時、食間薬が配薬カートに残っていた
与薬忘れを防ぐポイント
与薬を担当する看護師の確認や対策だけでなく、ダブルチェックを徹底することは、与薬忘れの防止や早く気付くために有効です。
過去の投稿もぜひご覧ください。
まとめ
薬の服用時間には、「起床時」「食前」「食後」「食間」などさまざまな指示があります。
服用時間は、薬の特性や服用の目的によって決められているため、指示通りに与薬することが重要です。
与薬忘れによって指示薬が服用されなかった場合、対象者の身体へ重大な影響を及ぼす可能性があります。
多重業務でどんなに忙しくても、確認の徹底や時間を意識する工夫をして、与薬忘れの防止に努めていきましょう。