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看護師から営業職への転職はあり?看護師経験が活きる点などをご紹介

看護師として働いていると、「自分は他の業界でも通用するだろうか?」「別の職種に挑戦する生き方もあるかな」と、ふと考えることは珍しくないでしょう。
それを実際にかなえる人は限定的かもしれませんが、看護師経験を活かして生き生きと働ける別の職種ももちろん存在します。

看護師が別職種に転職する実例で多いものに「営業職」があります。
意外に感じる方も多いかもしれませんが、看護師と営業職には思わぬ共通項があることをご存じでしょうか。

この記事では、看護師と営業職の違いを挙げながら、看護師が営業への転職に向いている業種などもご紹介していきます。

看護師と営業職の違いと共通点

看護師と営業は「まったく別の職種」だと考えている方が多いかもしれません。
しかし実際には共通点もあり、営業に転職して大活躍している元看護師さんも少なくないんです。

ここでは看護師と営業職の違いと、意外な共通点についてご紹介します。

違い1:給与形態

看護師と営業では、まず収入を得る仕組みが異なります。

看護師は正職員の場合「月給制」で、基本的にひと月あたりのお給料が決まっていて「基本給+手当」という形で支給されます。

しかし営業職の場合は「基本給+歩合給」で、ひと月あたりの実績によって上乗せされる「歩合給」という賃金が発生します

看護師は仕事でどれだけ成果をあげてもその成果に応じたお給料は発生しませんが、営業の場合はその月に頑張った分だけ多くのお給料をもらえることもあります。

違い2:仕事で接する対象者

看護師が仕事で接する方は「患者さん」ですが、営業の場合は「(おもに取引先の)顧客の方」となります

現代的な言い方に変えると、看護師の仕事は「BtoC(個人の方に対する仕事)」ですが、取引先間営業は「BtoB(企業の方に対しての仕事)」ということになるでしょう。

共通点:対人コミュニケーションが中心の仕事

看護師と営業の最大の共通点は、やはり「人を相手にする仕事」である点です

患者さんと取引先の担当さんという違いはありますが、いずれも人がいなければ成り立たない仕事です。

看護師が営業として転職できる企業の種類

営業職は企業に勤める会社員に含まれますが、看護師が転職する場合おもに以下の2つのケースに分けられます。

1.一般の企業に営業として転職するケース

業種を問わず、一般的な会社に転職することももちろんできます。
業種を選ばなければ、モノやサービスによる商取引を行っている会社ならどのような職場にでも転職する可能性があるでしょう。

2.医療関連企業の営業職になるケース

言うまでもありませんが、看護師は医療に関する仕事です。
そのため、看護師から営業に転身する方には医療に関係のある会社に勤める方が多くなる傾向にあります。

上記2つのケースのどちらがおすすめかといえば、やはり医療関連企業が良いでしょう。

看護師は学生時代から入職後も医療に関するさまざまな勉強を続けてきていますから、その間に蓄積してきた医療の知識を営業活動で役立てることが可能です。

医療関連企業で元看護師が営業をするメリット

1.看護師経験で商品知識がある程度身についている

たとえば医療機器を取り扱う企業で営業をする場合、看護師として働いてきた中で商品である機器に触れたり、機器の動作を実際に見たりしてきた経験が活きる可能性があります。

2.転職活動時に看護師経験があると採用に有利になる・優遇される

転職活動中も「看護師経験あり」は、医療関連企業への転職に際し大きなメリットになります。

医療の世界でまったく経験がない方を採用すると、まず医療業界特有の作法や医療に関する知識を一通り教育する必要が出ます。
しかし看護師のように医療の世界を経験してきた方なら、その手間がある程度不要になるため採用にも有利になります。

看護師から営業職に転職する際の注意点

看護師から営業に転職する場合、「コミュニケーション能力」と「医療業界での経験」が役立つことをご説明しました。

しかし転職に際し、注意が必要な点ももちろんあります。

1.転職に向いている世代は「看護師として中堅」の20代後半

営業職は経験だけでなく、「長く活躍できること」も重要視される職種です。
そのため、医療の世界で働いてきた経験と将来性を兼ね備えた中堅世代が歓迎される傾向です。

一般求人情報を頼りに転職先を探す限りでは、20代後半の方がもっとも転職成功の可能性が高いでしょう。

もし、もう少し上の年齢層(30~40代)の看護師さんが営業職への転職を検討するなら、転職エージェントに相談するなどご自身の強みを活かせる転職活動を考えてみると良いでしょう。

2.看護師経験を活かし「クリニカルスペシャリスト」をめざすという手もある

医療関連企業にはご自身で営業を行うのではなく、営業担当者に同行して顧客相手に専門的な説明をする「クリニカルスペシャリスト」という職種があります。

より医療に関する専門知識を活かしたいという方や、バリバリ営業活動をするには押しの強さが足りないと感じる方なら、クリニカルスペシャリストの求人を探してみるという手もあるでしょう。

まとめ

この記事では、看護師から営業職に転職するメリットや、転職活動に際しての注意点をご紹介しました。

異業種への転職は一見ハードルが高く感じますが、看護師として身につけた知識を役立てられる職場や、看護師資格を持っていることを評価してくれる職場も数多くあるものです。
思い切って異業種にチャレンジしたい方は、医療ビジネスの業界を視野に入れて転職活動することも良い方法です。ご自身の思わぬ才能に気付くチャンスが訪れるかもしれません。

この記事を書いた人は
スーパーナース編集部

スーパーナース編集部

看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。

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