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看護師のネイルがダメな理由とOKな職場3選

看護師のネイル|NGとOKの説明

看護師は、ネイルのおしゃれが制限される場面は少なくありません。なぜ病院やクリニックなどの医療機関ではネイルが禁止されていることが多いのでしょうか?

この記事では、感染リスクや患者さんへの配慮など、看護師のネイルがNGな理由やナースでもネイルOKな職場の傾向などをくわしく解説します。

また、ネイルケアの方法にも触れているので、ぜひ参考にしてください。

目次

看護師のネイルがダメな理由5選

看護師のネイルがダメな理由5選
ここでは、感染リスクや患者さんへの配慮など、看護師のネイルがNGとなる理由を5つに分けてくわしく解説します。

  1. 感染リスクが高まる
  2. 皮膚を傷つける可能性がある
  3. 異物混入のリスクがある
  4. 業務効率が低下する
  5. 清潔感を損なう恐れがある

それぞれの理由について、一つずつ見ていきましょう。

1.感染リスクが高まる

ネイルには、見た目にはわからないこまかなすき間や凹凸があります。そこに汚れや菌・ウイルスがたまりやすく、手指衛生が不十分になりがちです。特にジェルネイルやスカルプなど、厚みのあるタイプのネイルは、アルコール消毒の効果が届きにくいとされており、患者さんだけでなく自分自身への感染リスクを高める可能性があります。

医療現場は、清潔保持を最重要視するといっても過言ではありません。ネイルは、その観点から避けるべきとされています。

2.皮膚を傷つける可能性がある

ネイルの形や長さによっては、患者さんの皮膚を傷つけてしまう危険性もあります。特に、高齢者や新生児など、皮膚が薄くデリケートな方へのケアの際は、ちょっとした引っかき傷でもトラブルになりかねません。

また、自分自身の皮膚を引っかいてしまうこともあり得ます。現場では爪の長さや手指の扱いがとても重要。安全性を保つためにも、ネイルは控えるのが望ましいといえるでしょう。

3.異物混入のリスクがある

ネイルが欠けたり、パーツが剥がれたりすると、その破片が医療機器や処置中の器具に混入する恐れがあります。万が一、点滴や処置中に異物が入り込めば、患者さんの安全に直結する重大な問題につながります。

特に、人工呼吸器や滅菌器具を扱う場面では、細かな異物でも大きなリスクとなるため、ネイルのような装飾は避けるべきとされています。

4.業務効率が低下する

ネイルをしていると、手袋が破れやすくなったり、電子カルテへのPC入力・スマホ操作などの作業で違和感が生じたりすることがあります。

さらに、手袋の交換が多い現場では、爪が長いと作業に手間取ることも少なくありません。こまかい作業が多い看護師業務では、スムーズな手の動きが求められるため、ネイルが業務効率を下げる要因になることもあります。

5.清潔感を損なう恐れがある

看護師は、患者さんやそのご家族に安心感を与える存在でもあります。そのなかで、過度なネイルアートや派手なカラーは、清潔感に欠ける印象を与えてしまう可能性が高まります。

たとえ実際には清潔であっても、見た目で「不衛生」「派手すぎる」と感じられてしまうと、信頼関係にも影響を及ぼすこともあります。医療現場では、第一印象や見た目の清潔感も大切な要素です。患者さんの気持ちに寄り添うためにも、自己主張の強い華美な身だしなみは避けることが望ましいとされています。

看護師のネイルは“バレない”ならしてもいい?

「少しくらいなら大丈夫だろう」「バレなければ平気」と思う方もいるかもしれませんが、医療現場では原則としてネイルは禁止されています。感染リスクや業務上の危険があるだけでなく、自分では気づかれないと思っていても、患者さんや同僚は意外とよく見ているものです。

爪先の違和感に気づいた患者さんが、不安や不信感を抱いてしまうことも少なくありません。信頼関係を大切にする看護職では、小さなルール違反が大きな誤解や信頼の低下につながることもあります。プロ意識を持って、職場のルールを守ることが望ましいでしょう。

看護師のネイルOKが多い職場3選

看護師のネイルがOKな職場3選
看護師は清潔感が求められる職業であり、多くの医療機関ではネイルが禁止されています。ただし、すべての職場でネイルがNGというわけではありません。職場の業態や業務内容によっては、ネイルが許容されているケースもあります。

ここでは、比較的ネイルが認められやすい傾向にある3つの職場について紹介します。

美容クリニック

美容外科・美容皮膚科のような美容クリニックでは、外見への意識が高い患者さんが多く、スタッフにも一定の清潔感と美容意識が求められます。そのため、過度でない範囲でのネイルは容認されているケースがあります。

医療行為が主な業務内容の場合は、ネイルを控えるよう決められていることもありますが、受付やカウンセリングが主な業務であれば、ヌーディーな薄いピンクやベージュなどのナチュラルカラーのネイルが許可されていることもあります。職場によって基準が異なるため、入職時に確認することが大切です。

体験談:Aさん

美容皮膚科メインの美容クリニックに勤務しています。患者様だけでなく、一緒に働くスタッフさんたちも美意識の高い方が多い職場です。ベージュ系のワンカラーやナチュラルグラデーションネイルは人気があって、私もだいたいナチュラルグラデにしています。もちろん、爪の長さには十分に気をつけながら、できる範囲でネイルを楽しんでいます。

リラクゼーション施設(エステサロンなど)

エステサロンやアロマテラピーなどのリラクゼーション施設では、医療的な処置を行なわないことも多く、ネイルに関する規制は比較的緩やかです。むしろ、見た目の美しさや手元の印象もお客様へのサービスの一環として重視されることがあります。

看護師資格を活かして働く場合でも、サロン業務の一部として勤務することが多く、清潔感を保っていればネイルOKという方針の職場も多くなっています。ただし、施術を担当する場合には、爪の長さや形に配慮が必要です。

体験談:Bさん

私が勤務するエステサロンでは、医療行為がほぼほぼないこともあって、病院のようにネイルNGではありません。ただし、ネイルサロンでするようなジェルネイルは禁止されています。また、お客様のお身体に触れる機会も多いので、爪の形や長さには気を付けています。

訪問看護

訪問看護では、病院勤務と比べて一定の自由度があるとされ、ネイルに対しても比較的寛容な傾向にあります。

ただし、爪の長さやカラー、デザインには配慮が必要です。たとえば、薄いクリアカラーや肌なじみの良いベージュ系であれば許容されるケースも多くなっています。患者さんとじかに接する業務が多いため、ネイルが清潔で安全に保たれていることが大前提です。所属する事業所の方針や同行する看護師との関係性も重要になるため、状況に応じた判断が求められます。

体験談:Cさん

訪問看護ステーションで働いています。身だしなみのルールが医療機関ほど厳しくないため、ネイルをしている同僚も多いです。ただし、清潔感や衛生面に配慮することが大前提です。患者さんだけでなく、ご家族との信頼関係も大切になるため、特に清潔感を重視しています。

自分に合った職場を見つけるヒント

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ナース必見!看護師のネイルケア

看護師のネイルケア
ネイルができない環境でも、爪を含む指先のケアを怠らないことが大切です。手元が美しく整っていると、清潔感やプロ意識が伝わります。患者さんとの距離が近い看護のお仕事だからこそ、目に触れやすい爪まわりのケアは印象に大きく影響します。

ここでは、看護師におすすめのネイルケア方法と、現場で働くうえで意識したいポイントを紹介します。

ネイルケア方法

看護師が実践しやすいネイルケアの手順は以下のとおりです。見た目も大切ですが、衛生面にも配慮できる内容を意識すると良いでしょう。

1.爪の長さと形を整える

やすり(ファイル)を使って爪の長さや形を整えると、二枚爪や割れを防げます。形は丸すぎず、スクエア気味に仕上げると、爪の面積が広くなり割れにくくなります。ただし、爪の角が引っ掛かりやすくなるため、“ややスクエア気味”にとどめましょう。

2.甘皮処理

キューティクルリムーバーを使用して、甘皮をやさしく押し上げます。甘皮の切りすぎは、逆に爪や皮膚を傷つけるなどのトラブルの原因となるケースも。爪の状態を見ながら、3週間もしくは1カ月に1回の頻度で行なうのがポイントです。

3.表面磨き

バッファーやシャイナーを使い、爪の表面をなめらかにすると、自然なツヤが出て清潔感が増します。こちらも甘皮処理と同様でやりすぎると、爪が薄くなってしまい割れやすくなるため注意が必要です。

4.保湿

手指の乾燥を防ぐために、爪まわりにキューティクルオイルをなじませた後、ハンドクリームで全体を保湿します。爪まわりの保湿は見落とされがちですが、爪の健康を保ち、きれいに見せるためのポイントです。

ネイルケアのポイント

看護師のネイルケアでは、衛生面と実用性の両立が求められます。

特に注意したいのが、爪の長さと保湿です。業務上、深爪気味になりがちですが、短くしすぎると皮膚を傷つけやすくなります。やや指先より短めにし、角が気にならない程度のスクエア気味の形が安全です。

また、手洗い・アルコール消毒の頻度が高いため、乾燥によるささくれやひび割れが起きやすくなります。日常的な保湿ケアは爪の健康維持にもつながるため、習慣化がおすすめです。

なお、甘皮処理をやりすぎるとバリア機能が低下し、感染リスクが高まることがあります。一般的な頻度より控えめなケアでも十分に清潔感は保てるので、無理のない範囲で続けると良いでしょう。

ルールを守ってオシャレを楽しもう♪

医療従事者としての信頼や安全を守りながらも、看護師として自分らしく過ごす工夫はきっと見つかります。ネイルのルールが厳しい職場でも、丁寧なネイルケアで清潔感を保ち、気持ちを前向きに整えることは可能です。

大切なのは「できない」とあきらめるのではなく、「今の環境でできること」に目を向ける姿勢を持つことかもしれません。職場のルールを尊重しつつ、自分らしいおしゃれや働き方を見つけていきましょう。

看護師のネイルに関するよくある質問

Q1

看護師ですがネイルをしてもいいですか?

  • ケースバイケースです。医療機関では原則として、看護師のネイルは禁止されています。手指衛生や患者さんへの安全性を最優先するためです。ただし、美容クリニックや訪問看護など一部の職場では、ルールの範囲内でネイルが許可されている場合もあります。
Q2

ナースのジェルネイルはOKですか?

  • いいえ、基本的にNGです。ジェルはネイルに厚みが出てしまうため、消毒薬が爪の表面まで十分に行き渡らず、菌やウイルスの温床になる可能性があります。衛生管理が重要な看護の現場でのジェルネイルは、避けることが望ましいです。
Q3

ナースでもネイルOKの職場はありますか?

  • 美容クリニックやエステサロンなどのリラクゼーション施設、訪問看護などでは、比較的ネイルに寛容な傾向にあります。業務内容や患者層によっても方針が異なるため、事前に職場ごとの身だしなみルールを確認すると良いでしょう。
Q4

ナチュラルカラーのネイルなら許されますか?

  • ケースバイケースです。職場によりますが、クリアやベージュなどヌーディーで控えめな色合いであれば、許可されているケースもあります。とはいえ、光沢や装飾が目立つとルールに反することもあるため、事前の確認が大切です。
Q5

看護師の面接でネイルをしていても大丈夫ですか?

  • 面接では、求職者の印象が重視されます。看護職では清潔感が重視される傾向にあるため、派手なネイルは避けるのが無難です。クリアネイルや短めのナチュラルカラーであれば、問題視されないこともあります。不安な場合はオフして臨むと安心です。
Q6

ネイルをしていて処分されることはありますか?

  • 就業規則で明確に禁止されている場合は、注意や指導を受けることがあります。繰り返し違反すると、評価や処分の対象となる可能性もあるため、職場のルールをしっかり確認しておきましょう。
Q7

ネイルケアだけならしてもいいですか?

  • はい。爪を整えたり、保湿ケアを行ったりするネイルケアは、むしろ推奨されることが多いです。手指の清潔感や健康を保つためにも、装飾のないケアは好ましいとされています。
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この記事を書いた人は
スーパーナース編集部

スーパーナース編集部

看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。

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