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「派遣」看護師が知っておくべき3大デメリット

生活できるの?正職員とは違う「派遣」看護師の気になるデメリットとは

職場にいる「派遣」で働く看護師の私生活が充実してそうに見えたり、ストレスが少なそうに見えたり……。私も派遣で働いてみようかなと思った正職員/正社員の看護師にとって、気がかりなのは「収入安定キャリアはどうなる!?」という漠然とした不安なのでは。

派遣で働く看護師にはメリットがたくさんある(「看護師が「派遣」で働くメリット6つ《前編》」)一方で、デメリットもあります。今回は、はじめる前に知っておきたい、看護師が「派遣」で働く際に切っては切れない3大デメリットを紹介します。

目次

◆デメリット1◆給与編「ボーナス、昇給がない!」

なんといっても、一番心配なのは給与面。給料明細を見て「こんなはずじゃなかった……」と青ざめる前に、正職員/正社員と派遣では何が違うのかチェック。

賞与がもらえない

正職員(常勤)で勤務する場合、楽しみなのが年に2回のボーナス。けれど、派遣看護師には賞与・ボーナスの支給はありません

もしあったとしても数千円から5万円未満の寸志程度で、職場によって異なりますが、基本的にはもらえないと思っていたほうがいいでしょう。

これまでは正職員でボーナスを楽しみにしていた派遣の看護師は、ボーナスの時期は物足りなさを感じたり、友人との会話やSNSで他人のボーナス額を見聞きしたときにガッカリしてしまうかもしれません。

★派遣の時給は高め設定

けれど、視点を変えると、派遣の場合はボーナスがない分、時給が高めに設定されているという側面があります。

月々の給料は正職員/正社員の看護師さんと同じもしくはそれ以上になるケースも少なくありません。ボーナスがなかったとしても、年収で換算すれば変わらない給与水準になることも

なので、派遣で働く場合はあらかじめボーナスには期待せず、割り切っておくと良さそうです。

昇給は基本的にない

ほとんどの勤務先では年に1から2回、勤務評価にともなう昇給のチャンスがあります。けれど、派遣看護師の場合は基本的には最初に契約した時給のまま。

周りが昇格・昇給する時期も、派遣看護師には関係ありません。上昇志向が高かったり、普段から精魂つくして働いていたりしたら、昇給時期に周りの人たちが評価され昇給する中、自分は変わらないと感じて意気消沈してしまうかもしれません。

★ストレスから離れられる

これは、金額やモチベーションの面では残念に感じますが、見方や考え方によっては良い面も。

周りにいる正職員/正社員の看護師が、日頃からシビアに成果や能力をチェックされたり、先輩から怒られたり、同期との能力差に落ち込んだり、ライバルと争ったりしていてストレスがあったとしても、派遣の場合はそのストレスが少ないと言えます。

★時給が上がるケースも

また、頑張りや自身が高めていったスキルは無駄にならず、職場での評価や派遣会社の交渉によって時給が上がることもあります。

時給交渉は、派遣看護師が所属する派遣会社の専任コンサルタントが行います。なので、派遣会社選びは重要なポイントです。

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これまで多数の看護師さんと取引先とのマッチングの実績があり、看護師に特化している会社だからこそのマッチング率、リピート率の高さ、全国展開、案件数といった様々な強みがあります。派遣としての働き方に関心を持っている方は、一度スーパーナースに登録してみては。

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有給はどうなるの?

ちなみに、派遣で働く場合は有給もないと思われがちですが、派遣看護師でもある一定の条件を満たせば、有給休暇が発生します。

年次有給休暇、いわゆる「有給」は休みをとってもその日の給与がもらえるという嬉しい制度。利用しない手はありません。

派遣看護師も年次有給休暇がもらえます

有給は、派遣先の職場ではなく、派遣看護師が登録している雇用主である派遣会社の福利厚生によるもので、有給休暇の付与や、付与日数についても法律で定められています。

有給発生の条件は、雇い入れの日から起算して6ヶ月以上の継続的な勤務があり、かつ所定労働日の8割以上出勤していること。

派遣看護師の場合、気になるのは「6ヶ月以上の勤務」の部分になるのでは?

もし3ヶ月、1ヶ月などで職場が変わった場合はどうなるのかというと、おなじ派遣会社からの派遣先なのであれば、複数の派遣先をまたいでも6ヶ月の継続勤務となると有給は付与されます(ただし、ひと月以上間を空けないこと)。

そのほか、条件や不明点については、事前に登録する派遣会社に確認しておくと良いでしょう。

デメリット2◆雇用期限編「ずっとここで働けるという安定感がない!」


次に大きなデメリットとなるのは、「雇用に期限がある」こと。愛着の沸いた職場でも基本的には契約期限があり、離れないといけない時期がやってきます。

この期限があることが、正職員/正社員と比べて派遣が不安定であると言われる所以なのです。

契約期限があり、契約更新できない可能性がある

派遣で働く場合、契約期間という定めがあります。

契約期間は一般的には3ヶ月または 6ヶ月。この雇用期間で雇用契約を結び、3ヶ月や6ヶ月など、あらかじめ決めている雇用期間の終わりに近づくと、次の契約について確認が行われ、継続して働く場合は「契約更新」をして働き続けることになります。

★双方の契約更新確認が必要

正社員ならよほどのことがない限り解雇されることはありませんが、派遣は契約期間でお仕事が終了になる可能性があり、契約期間の終わりが近づくたびに、次の契約について確認が必要

契約更新は、派遣看護師と、勤務先の病院や医療施設側、双方の合意がある場合にされるので、派遣看護師が「この職場で働き続けたい」と希望をしても、勤務先の事情によっては契約終了となります。

★長く働きたいときは事前に要確認

派遣の場合、本人にスキルがある程度あり健康であれば、「派遣」として長く働き続けることは難しくないでしょう。

けれど、「同じ職場」で腰を据えて長く勤めたかったり、その職場でキャリアを積んだり、安定することが希望なら、派遣看護師として働くと不安定さがデメリットになります。

たとえば「定年までずっと働きたい」ほどの思いはないとしても、「頻繁に職場を変えたくない」「気に入った職場ならしばらくの間は続けたい」という場合は、長く働ける職場なのか、契約の更新が可能かを働きはじめる前に確認しておくと安心です。

契約更新されても最大3年

もし、職場との相性が良く、契約更新もされて今後も長く働き続けたいとなった場合でも、派遣期間には限度があります。

派遣先の事業所における同一の組織単位で働くことができる上限は3年間。それ以上は契約更新することができません。

3年も働いていた職場となると、職場での人間関係もできていたり、仕事上でも信頼されていたり、患者さんとも顔見知りになっていたり、職場に愛着が沸いていることも少なくないでしょう。

「ここまでやりきったから新天地へ!」「次の経験を積もう!」と前向きな気持ちで切り替えられるなら問題ありませんが、今後も同じ職場で同じ仕事を続けたいと願う場合、この派遣期間の上限がネックに。

それでも続けたいと希望する場合、派遣としてイレギュラーなケースですが、勤め続ける方法もあります。

Case1

上限3年間というのは「同一の組織単位」の場合なので、もし3年を超えても、例えば同じ派遣勤務先である病院の別病棟に移れば、派遣看護師として働き続けることが可能。

Case2

派遣としては3年が上限ですが、実際に職場からの評価も良く、勤務先の病院や施設から直接雇用(正社員登用)となったケースもあります。

Case3

最後に、あらかじめ同じ職場で長く働きたい思いがある場合は、「紹介予定派遣」で働く方法もあります。

紹介予定派遣は、一定期間の派遣契約の後、派遣先企業と派遣看護師の双方合意の上で派遣先企業に直接雇用されることが前提の求人。

そもそも長く働ける看護師が求められていて、派遣の一定期間があることで、業務を通して職場の雰囲気や求められるスキル等を確認した上で正職員になるため、双方のミスマッチを防げるという利点があります。求人数も多いので、チェックしてみては。

★契約終了になったら?

ここまで読んでいると、派遣で働くのは大変だなと思うかもしれません。

けれど、派遣契約終了となる場合、派遣会社が次の職場を探してくれるので、自分自身でゼロから転職活動をする必要はありません。

契約期間終了前に更新の有無がわかるので、事前に次の職場を見つけておき、契約終了日の翌日から間髪入れずに次の職場で働きはじめることも可能。

面倒なしがらみなく、自身の都合に合わせてさまざまな職場でいろいろな経験が積めると、派遣のお仕事を気に入っている看護師は少なくありませんよ。

デメリット3◆職場での区別編「疎外感や孤独感を感じることも」

派遣の看護師は「派遣」という立場から、職場によっては正職員/正社員の看護師と区別されることも。そのことから起きるデメリットを紹介します。

人間関係に入っていけない疎外感

就業先によっては、正社員である看護師と外部スタッフである派遣の看護師を区別するところがあります。そのことから、ときにはこんなことも。

  • 研修や会議などに参加する機会を設けられない
  • 責任ある業務を任される機会があまりない
  • 社員だけの食事会が開催され、誘われない

派遣看護師はあくまで期間を定めて働くスタッフであるためやむを得ない部分ではありますが、この区別によって疎外感を覚えがち。

周りと話す機会がなかったり、盛り上がっている話題に入れなかったり、コミュニケーション上で区別されていると感じることもあるでしょう。

正規雇用の長く務める人たちの「もともと構築されていた人間関係に入れない」というさみしさも感じるかもしれません。

★割り切って仕事を頑張ろう

孤独に感じることもあるかもしれませんが、一方で、このデメリットは職場の人間関係のストレスから一歩離れた立ち位置にいれるというメリットでもあります。

周りが共通の話題で盛り上がるなかその話題に入れなかったとしても、仕事は遊びの場ではないので、ある程度の割り切りが必要です。

さみしさを感じたとしても、これは立ち位置による区別が原因で悪意があるものではないので、笑顔で挨拶を交わし、気にしすぎずにやるべきお仕事を頑張るのが最善です。

正社員との立場の違いで、業務の幅が限定

勤務先によっては業務範囲が限定される場合があります。責任ある仕事や、ステップアップしていく仕事はどうしても正職員にまわり、派遣看護師はその補佐的な立ち位置になることも少なくありません。

特に経験豊富な看護師や十分なキャリアを積んだ看護師にとっては、物足りないと感じることも。

自分より経験の浅い、あるいはスキルや判断力が足りない正職員の看護師に上から指示されると、それをストレスに感じてしまうかもしれません。

★業務の幅や責任の重さは、背負わせられない理由がある

けれど、職場としては派遣看護師は、この先数ヶ月後には本人の希望で「契約更新はせず、辞めます」と、その職場からいなくなる可能性があるスタッフ。

たとえスキルや実績がある看護師だったとしても、派遣の看護師に責任のある仕事は任せにくい側面があるのです。

逆に、派遣看護師としても期限を決めて働くつもりでいたのに長期的に責任を負う重い業務を担わされたら困ってしまいます。なので、業務の幅や責任の重さについてはある意味致し方のないことなのです。

★事前に仕事内容や求められることを確認

自分のスキルを活かしてバリバリ働きたい、ステップアップしたいという看護師や、正社員のフォローばかりではモチベーションが下がってしまうという看護師は、あらかじめ紹介された派遣の仕事はどういう立場で何を求められるのか、事前によく確認しておくと安心。

なるべく希望にそった職場や、正職員/正社員として雇用される前提の紹介予定派遣を選ぶと良いでしょう。

また、もともとはサポートに徹する立ち位置として区別されていたけれど、スキルや経験が認められて、意見を求められたり、中心的存在感を発揮していったりと、本人の資質により立ち位置が変わってくることもありますよ。

職場での人事異動や昇進は期待できない

正社員と違い、外部のスタッフとして働く派遣看護師には定期的な昇進は基本的にありません

★キャリアアップは望めない

派遣の看護師は期間限定なので、責任ある立場や仕事を任されるケースもあまりなく、そのため職場でキャリアアップということも基本的にはないのです。

人事と無関係な立場なので、組織変更に翻弄されるようなことがなく、ライバルや同僚の昇進にヤキモキするようなストレスはないので、その点はメリットと言えます。

もし高めてきたスキルを活かしてキャリアアップしたかったり、プライベートが落ち着いてきたので腰をすえて働きキャリアアップしたいなど事情が変わったときは、次の派遣先でよりキャリアを積める職場を選んだり、正職員の看護師になるように転職活動するのもあり。

スーパーナースでは、派遣看護師として登録して働いていた方が、次のキャリアとして転職の相談をするケースも少なくありません。スーパーナースでは転職もサポートしています。

職場の福利厚生は使えるの?

福利厚生は、企業が従業員に提供する、給料や賞与以外のサービスや報酬などのこと。派遣看護師でも使えます

そもそも、福利厚生とは?

福利厚生にも2種類あります。

  • まずは法律で定められている「法定福利厚生」。これは、社会保険や健康診断、有給休暇といったもの。
  • 2つめは、職場先である企業が独自で定める「法定外福利厚生」。これは、従業員が満足して働けるようにその企業が用意した、院内保育や託児所、家賃の負担を軽減する借り上げ寮、また、住宅補助手当やキルアップを後押しする資格取得支援制度などのこと。


派遣社員は派遣元と雇用契約を結ぶため、社会保険や健康診断、有給休暇といった「法定福利厚生」は雇用主である派遣元企業のものが適用されます。

企業が定める「法定外福利厚生」は、これまでは派遣看護師が受けられないケースもあったものの、2020年4月1日からはパートタイム・有期雇用労働法が施行され(中小企業は2021年4月1日から)、同じ職場で同じ仕事内容に従事している従業員には、雇用形態に関係なく、同一の賃金を支払うという「同一労働同一賃金」という考え方が導入されたことで変わりました。

現在は、派遣先企業独自で設けている法定外福利厚生は、正社員の看護師と同等に派遣看護師も利用できるようになっています。

「派遣看護師だから使えないのでは?」と心配したり疎外感を覚える必要は以前のようにはないと思っていいでしょう。


また、派遣看護師として働く際に、借り上げ寮を借りられたり、引っ越し費用の負担をしてくれるなどの条件の職場もあるので、自身に必要なものがあれば、その条件のある職場を探すことができますよ。

こちらの記事も参考に!

職場の福利厚生、派遣の看護師も受けられるの?

まとめ

今回は「派遣」がどういったものか気になっている看護師へ、知っておきたい派遣で働くことの3大デメリットをご紹介しましたがいかがでしたか。

派遣で働く場合、デメリットはざっくり大きく3つあり、「給与面でボーナスや昇給がない」「雇用に期限があって不安定」「立場上の区別から来る疎外感・孤独感」と言えます。

派遣についてぼんやりとしたネガティブなイメージがあった方も、具体的にどういうことなのか知ることで、「時給のほうが分かりやすいし年収ベースで計算すると高収入になるので、ボーナスはなくても大丈夫」「人間関係の孤独感なら、対人ストレスが苦手なのでむしろウェルカム」「業務範囲について、事前に職場事情を聞いておこう」など、自分自身の価値や基準に沿って判断しやすくなったのでは? そうなのです、看護師が派遣で働く際のデメリットは、メリットと背中合わせな部分があるのです。

派遣看護師として働き始めてから「知らなかった」「こんなはずじゃなかった」とがっかりすることなく、事前にデメリットがどういったものなのか把握した上で、納得して仕事を選べると良いですね。

こちらの記事も参考に!

看護師が「派遣」で働くメリット6つ《前編》

 

看護師が「派遣」で働くメリット6つ《後編》

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監修/スーパーナース 看護業務部

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