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クリニックで働く看護師のメリット・デメリット

看護師さんの勤務先・転職先といえば、まず思い浮かぶのは、病院や介護施設等かと思いますが、それらと並んで一般的なのがクリニックです。パートやアルバイトで勤務することも可能ですが、正職員としての募集も多く、看護師さんに大人気です。

このページでは、看護師さんがクリニックで働く際のメリット・デメリットについて詳しくご説明します。クリニックへの転職を検討している看護師さんは、まずはクリニック勤務の特徴をしっかり把握しておきましょう。


→クリニックで働く看護師の具体的なお仕事内容
→クリニックの看護師バイトってどんなお仕事?
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クリニックで働く看護師のメリット

それではさっそく、クリニックで勤務するメリットを見ていきましょう。
病院(病棟)や介護施設で働く場合との違いはなんでしょうか?

日勤のみの勤務(夜勤がない)

看護師さんが病院(病棟)や介護施設で働く場合、基本的には2交替勤務が多く、月3~5回程度は夜勤がありますが、クリニックでは基本的に夜勤はありません(一部有床を除く)。また2交替と比べると、クリニックは拘束時間が短く、勤務も規則的なので、身体的な負担がかなり軽減されます。看護師の仕事は激務ということもあり、日勤のみ(夜勤がない)というのは、クリニックならではのメリットです。

家事・育児との両立が可能

最近では男性看護師も増えてはいますが、依然として看護師は女性比率が高い職業なので、20代~30代といった働き盛りの時期に「結婚・出産」というライフイベントを迎え、このタイミングで一度仕事を離れる看護師さんは少なくありません。前述したとおり、クリニックは日勤勤務で、かつ勤務時間も短く規則的なので、小さいお子さんがいても保育園に預けるなどして、家事・育児と両立しながら復職することが可能です。

年末年始やお盆にまとまった休みが取りやすい

看護師はシフト勤務で働くケースが多いため、毎月勤務表を作成して交替で休みを取ります。病棟や介護施設(老人ホーム等)の看護業務は、基本的に年中無休なので、お盆やお正月でも、必ず誰かしらが勤務する必要があります。その点クリニックなら、お盆期間や年末年始は基本的にお休みの職場も多く、まとまったお休みを取ることができるので、家族や友人と予定を合わせやすいのはメリットのひとつです。

毎週日曜日がお休み(固定休)

病棟や介護施設では、基本的にシフト勤務なので、毎週日曜に休みをもらうというのは現実的に不可能。その点クリニックなら、日曜日が休診日という勤務先がほとんどなので、日曜日に休みたい看護師さんにお勧めです。とくに家族(お子さんやご主人)がいる場合、学校や会社はたいてい日曜休みなので、家族との時間を大切にしたい看護師さんにとって、毎週日曜日がお休みのクリニック勤務は大きなメリットです。

精神的な負担が少ない

クリニックでの勤務は、病棟や介護施設と違って基本的には外来業務なので、患者さんの急変の対応等はほとんどなく、病棟勤務のようなプレッシャーや緊張感も少ないので、看護師にかかる精神的な負荷は大幅に軽減されます。また、業務範囲が限定されることが多いため、求められる手技や、覚えておくべき看護知識も少ないので、一般的には看護師の負担は軽くなります。

数が多いので自宅周辺で探しやすい

病院や介護施設と比べて、クリニックは数が多いので、自宅周辺で探したい場合でも比較的選択肢が豊富です。またそれに関連して、勤務後も通勤時間が短くて済むのは、看護師にとっては大きなメリットです。とくにお子さんを保育園などに預けて働く場合などは、自宅と勤務先が近いと送り迎えが楽になるので、子育てと仕事の両立する際の負担を軽くしてくれます。

クリニック勤務ならではの意外なデメリットも?

一方、看護師さんがクリニックで勤務する場合に考えられるデメリットについて詳しくご紹介していきます。

お給与が低い

勤務先にもよりますが、クリニックで働く看護師の給与は、病棟や施設で働く看護師と比較すると、かなり低くなります。これは夜勤の有無が大きく関係しています。2交替で働く病棟や施設での勤務は、勤務時間が長く、夜勤もあるので、必然的に給与が高くなりますが、クリニックは基本的に日勤のみ、かつ8時間勤務なので給与水準が下がります。とくに病棟(2交替)⇒クリニックに転職すると、予想以上に給与が下がってしまうため注意が必要です。

イレギュラーな休みがとりにくい

クリニックは、病院や介護施設に比べると規模が小さく、必要最小限の人員で業務を切り盛りしているため、一人欠けることによって生じる業務への影響が決して小さくありません。そのため、とくに看護師の体制がぎりぎりのクリニックだと、体調を崩してしまったときや、子供が急に熱を出してしまったなど、急な事情が発生した際に、休みが取りくいのはデメリットのひとつです。

看護業務以外の雑用が意外と多い

勤務するクリニックによっては、外来患者の受付、備品管理、書類作成、電話対応、掃除など、看護処置以外の仕事を頼まれることも多く、病院や介護施設での勤務とはまるで勝手が異なるため、最初のうちは、慣れない業務に戸惑うこともあるかもしれません。もちろん看護処置がメインのクリニックもありますので、雑用的な仕事はしたくないという看護師さんは、事前にしっかり確認しましょう。

看護知識や手技の維持が難しい

前述した「意外と雑用業務が多い」と関連しますが、看護処置が少なく、雑用が多いクリニックだと、看護知識や看護技術(手技)を維持するのが困難です。子供がある程度大きくなったら、将来的に病院に戻りたいという看護師さんの場合は、多少忙しい環境であっても、看護知識や手技を維持できるような、処置メインのクリニックでの勤務をお勧めします。

院長や同僚看護師との人間関係

クリニックは非常に小さなコミュニティーであるため、一緒に働く院長や同僚看護師との相性・人間関係が、ときに大きなデメリットになり得ます。相性が悪かったり、何かのきっかけで関係がこじれてしまうと、仕事をする上で大きなストレスになるので、必要以上に気を遣わなければいけない場面、過剰な協調性が求められる場面も出てくるかもしれません。また院長先生(または奥さん)の考え方・行動がワンマンだったり、方針がコロコロ変わったりすると、看護師がそれに振り回されることになるので何かと大変です。



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実際にクリニックで働いている看護師さんの意見をもとに、クリニック勤務のメリット・デメリットの代表例をいくつかご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
とくに家事・育児と仕事を上手に両立したい看護師さんにとっては、クリニック勤務のメリットがより大きいのではないかと思います。クリニックで働くことを検討している看護師さんにとって、今回の記事の内容が少しでも参考になれば幸いです。



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この記事を書いた人は
スーパーナース編集部

スーパーナース編集部

看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。

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