口腔ケアの概要
体力の衰えた患者さんにとっては、歯磨きやうがいをすることでさえ非常に困難なもの。
口の中は健康に関与する細菌が繁殖したり、肺炎の原因になるものが広がる可能性も大いにあり、十分なケアが必要です。
特に、口から食事をとれない患者さんは、食べ物を口に入れないことで「唾液が極端に少なくなる」ので感染のリスクも高まります。
正しい知識を持ってケアに取り組みましょう。
口腔ケアの注意ポイント
<基本の道具>
歯ブラシや歯磨き粉がありますが、「寝たきり」や「口が大きく開けられない」など、様々な状況に適した歯ブラシなどが存在します。
患者さんの状況に最適な道具を、専門のサイトなどで探し置くことが重要でしょう。
<補助の道具>
スワプ(綿棒が巻き付いたもの)やスポンジブラシ、口を開けておくための開口器、口腔内を清潔にする洗浄液などがあります。
口の中が乾燥し、たんが絡みつくケースなどには、ピロゾンやオキシフルなどでこびりついたタンを取り除きましょう。
「たかだか口腔ケア」として業務を行うのではなく、細心の注意を払って取り組む必要がある業務です。