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現役看護師がやりがいを感じた瞬間を紹介!【やりがいがない人の対処法も】

仕事をするのであれば、やはり重視したいポイントは『やりがい』。
「この仕事に就いてよかった!」と思える経験は、長く仕事を続けたいと考えているなら欠かせない要素でしょう。

「やりがい搾取」など、この言葉がネガティブ寄りに用いられる機会もごくたまにある昨今ですが、本来での意味合いの『やりがい』が得られるとても素敵な仕事の1つが看護師ではないでしょうか。

今回は、現役の看護師に聞いた「仕事にやりがいを感じた瞬間」、「看護師になってよかったと思えた経験」などをご紹介します。また、なかなかやりがいを感じられず悩み苦しんでいる方に向けては、考え方や対処法も解説しています。

看護師を目指そうと考えている方、現役看護師でやりがいを感じられずに悩んでいる方にとってプラスになる記事だと思いますので、ぜひ参考にしてください。

目次

【現役看護師に聞いた】やりがいを感じた瞬間

ここでは、現役看護師が「看護師という仕事を選んでよかった」と思えた体験を3つご紹介します。
生の声だけに、看護師を長く続けてきた方ならきっと共感できる部分があるのでは?と思います。

エピソード①「患者さんやそのご家族に、感謝の言葉をかけてもらったとき」

入院患者さんが退院するときなど、ご本人やご家族から「ありがとう」と言ってもらえることは、何度経験してもいつまでも同じようにうれしく思えます。
どんなに頑張っても「できて当たり前」と思われてしまう仕事も数多くあるなか、自分たちが頑張ったことに対して感謝してもらえることはとてもありがたいです。

エピソード②患者さんは多かれ少なかれ、けがや病気の治療には何らかの不安や恐怖心をともなうものです。

そんな中で、もっとも身近に接するナースとして患者さんの精神状態を把握し、寄り添えることは大切。
初めは治療を不安に感じていた患者さんが、「頑張って病気を治したい」と前向きな気持ちになってくれたときは、心からナースとして働いて来てよかったと思いました。

エピソード③「病院以外の場所で、身近な人の変調にいち早く気づいたとき」

ナースとしてやりがいを感じるのは、病院の中だけではありません。
家族が急に熱を出したときや、友人と会っていてなんとなく体調が悪そうに見えたときなども、看護で得た知識を活かすことができます。
大事に至る前に正しく対処やアドバイスができたときは、「ナースでよかった」といつも思います。

エピソード④「あなたでよかったと言ってもらったとき」

集中治療室で勤務しています。集中治療室では重症な患者さんの看護を担当します。
主に大きな手術後や急変後、事故後など絶対安静の事も多く、ストレスフルな状態の患者さんと関わります。

苦痛を少しでも軽減するために、状態の観察を十分に行いながら、お薬の調整を医師と相談したり、適宜声掛けや体位変換などを行って、安楽に過ごせるように努めています。
手術後の看護を担当した患者さんから、病棟の看護師を通して、「手術の後、楽に過ごせました。あの時の担当があなたでよかった。」と伝えられた時には、患者さんの苦痛を軽減できていた事がわかり、看護師をやっていてよかったなと思いました。

エピソード⑤「チームワークで困難を乗り越えたと感じた時」

何年目になってもになっても急変時の対応が苦手でした。
いつも頭の中が真っ白になってしまいます。
しかし、チームメンバーと声をかけあい、お互いに役割を分担し「とにかく患者さんを助けたい」と医師も看護師もチームがひとつになって対応できた時。
それによって患者さんの容態が落ち着いた時は本当にうれしいです。

あの疲労のなかの達成感はなかなか味わえるものではないと思っています。
そんな日にチームメンバーと飲むビールは最高です。

【勤務先別】やりがいを感じた瞬間

看護師がやりがいを感じる場面は、職場によってさまざま。
ここでは、看護師がそれぞれの勤務先ならではの「やりがいを感じたエピソード」についてもご紹介します。

一見「きつくて大変そう」と思う職場でも、そこで働く看護師たちはそれを乗り切って余りあるほどの喜びを日々得ながら、生き生きと仕事をしていることが分かるはず。

救急看護師

やはり、1分1秒たりとも無駄にできない状況の中で患者さんの命を助けることができたときには、この上ないやりがいを感じられます。

誰もがパニックになりそうな局面でも、冷静に判断して患者さんの救命や早期回復を実現できたときは「この仕事をやってきてよかった」と実感しますね。

>救命救急看護師の具体的なお仕事内容

一言でいうと救急処置が必要な人々への看護活動です。
救急医療において重要な役割を担うものが救急指定病院と言われ、重症度によって3段階の体制がとられています。

帰宅可能な軽症患者を診る一次救急、入院手術を要する重症患者を診る二次救急、重症疾患や多発外傷を負った患者を診る三次救急です。

どの指定病院を選ぶかが自身の自身のキャリア形成において重要なポイントになるでしょう。
また、医療施設以外(例えばドクターヘリや災害現場など)でも救急看護の実践活動があります。

仕事内容は多岐にわたります。

  • 緊急度・重症度の高い患者の初期治療の補助(救急蘇生処置や応急処置の対応)
  • 各種検査や、緊急手術への対応
  • 予期せぬ事態における家族ケア
  • 症状の落ち着いた経過観察の患者への対応
  • 救急医療チームが円滑に機能するように調整
  • 救急医療政策への参画

外来看護師

外来は関わる患者さんも多く、また1回に関わる時間は短いので、患者さんと深く関わることができないと思っていました。
しかし発症してから治療、社会復帰または在宅療養までのお手伝いなど、トータル的に関わることができるので、病気が患者さんの人生に与えた影響をよく理解しケアにつなげることができました。

また多岐にわたる症状の患者さんと関わることができ、治療・検査介助の習得とともにコミュニケーションのスキルアップにもつながったと感じています。
外来看護師の具体的なお仕事内容
主に医師の診療補助となります。職場によって業務内容は異なるが、問診、検温、採血、受付、カルテ処理、事務作業など、幅広い業務です。 

診療科によってもお仕事内容は大きく異なります。
採血室や通院治療センター、透析室などの勤務でなければ、採血や点滴などの技術を行う機会は多くありません。

内科 内視鏡(胃カメラや大腸カメラ)介助
外科 生検の介助
婦人科 内診の介助
泌尿器科 膀胱鏡の介助
耳鼻科 気管支鏡の介助
通院治療センター 点滴治療
透析 シャント刺しなど
面談の同席 医師の説明の補足、精神的なフォロー在宅療養などの相談やアドバイス

訪問看護師

在宅で過ごす利用者さんや家族は、さまざまな疾患、暮らし方、考え方をもっています。
その多様な生活状況、疾患に対応することが求められ、それが難しさでもありやりがいでもあると感じています。

住み慣れた自宅にいることによって、驚異的な回復力をみせてくれる利用者さんがいます。医師も予想していなかった回復です。
そういった回復過程に関われることも大きなやりがいにつながりますね。

>訪問看護の具体的なお仕事

自宅で療養する方のもとに看護師などが訪問しケアをおこないます。
看護師は主治医が作成する訪問看護指示書に基づき、健康状態のチェックや療養指導、医療処置、身体介護などをおこないます。
利用者は地域に住む方ですので、地域に関わる他職種との連携をスムーズにする調整役も担います。
利用者の年齢は小児から高齢者までさまざまです。
診療科は内科系だけでなく、精神科疾患、脳神経・整形外科のリハビリに特化したケア、ターミナルケアなど多岐に渡り対応します。

  • 健康状態の観察・助言
  • 家族の支援・相談
  • 日常生活の看護、助言
  • 褥瘡(じょくそう)の予防・処置
  • 認知症と精神疾患のケア
  • 医療処置
    主治医の指示のもと、点滴やカテーテル管理、インスリン注射など
  • 医療機器の管理・指導
    点滴や人工呼吸器などの管理と家族への使用方法など
  • 多職種連携(医療機関・往診医・薬局・ケアマネージャー等と協働)
  • 自宅で行える身体機能や嚥下機能の回復のためのリハビリ
  • ターミナルケア
    在宅での看取り、利用者・家族の心のケア
  • 報告書・計画書の作成
    指示書の内容をもとに「訪問看護計画書」の作成など

療養病棟の看護師

療養病棟では、長期入院の患者さんや寝たきりの患者さんが多くいらっしゃいます。
そのような患者さんとじっくり関わることで、患者さんの小さな変化に気づけたり、ニーズに合わせた看護ができていると感じています。

前職の急性期病棟では、毎日検査や手術がありバタバタと1日が過ぎていきました。患者さんとじっくり向き合いたくても向き合う余裕がなく、ジレンマを感じる日々でした。

ゆっくりとした時間が流れる療養病棟では、一人ひとりの患者さんとじっくり向き合うことができ、やりがいを感じることができています。

>療養型病棟の特徴

療養病棟のお仕事は、一般的な病棟の業務とさほど変わりありません。急性期と違い、手術や大掛かりな検査がないことが特徴です。
また、長期入院や寝たきりの患者さんが多いため、介護度が高いことも特徴のひとつです。
介護士が配置されていることもあり、介護的なケアは介護士が主に担当し、看護師は看護業務がメインとなることも多いです。

検温 体温を計ります
与薬 内服薬や注射薬、輸液の管理など
検査 採血やレントゲン検査など
吸引介助 口腔内吸引、気管切開患者の気管内吸引
清潔ケア 入浴介助や清拭、口腔ケアなど
食事介助 経口摂取の介助や経管栄養の管理など
褥瘡対策 皮膚状態観察、体位変換、褥瘡処置
排泄介助 おむつ交換、尿バルーン留置カテーテルの管理

産婦人科の看護師

新しい生命が誕生する瞬間に立ち会えることは何にも代えがたい喜びです。

もちろん、産婦人科でナースをする以上、女性ならではの困難や窮状を経験する患者さんに立ち会う機会も少なくありません。
しかし、それらの状況にも平等に向き合うからこそ、人の生命が尊くすばらしいものであるという学びを得られると思っています。

産婦人科では、経験するすべてのことが「やりがい」の一部になると言ってもよいと思います。

>産婦人科(産科・婦人科)看護師の具体的なお仕事内容

産婦人科は産科と婦人科で対象となる患者が異なります。
産科は妊娠から出産までをサポートし、妊産婦や新生児が対象になります。
一方婦人科は、子宮や卵巣などに疾患を持った方、または不妊治療を行っている方や生理不順など、成人から思春期まで幅広い対応が求められます。

産科
  • 妊婦検診/産後の検診の介助(外来)
  • 母親、父親学級の講師や妊娠中の過ごし方の指導(外来)
  • 妊婦、褥婦の身の回りのケアや点滴などの管理
  • 出産時、手術時の医師と助産師のサポート
  • 授乳、沐浴、オムツ交換の指導
婦人科
  • がん検診/診察や検査の介助(外来)
  • 不妊治療検査の介助と患者・家族へのフォロー
  • 術前術後の管理
  • 術後に起こるリンパ浮腫や排尿障害、ストーマ管理などの対応
  • 喪失体験への精神的ケア

精神科の看護師

精神科というと特殊な職場だと思われますが、意外に地道な仕事を要求されます。

もっとも多いお仕事は、なんといっても患者さんとのコミュニケーション。

つらい経験や苦労を経てうつ病などで病院を訪ねた患者さんと、じっくり向き合うことで信頼関係を築くのもナースの大切な仕事です。

初めはふさぎ込んでいた患者さんが安心して治療を受けられるようになるたび、「精神科で働いていてよかったなぁ」と思います。

>精神科の具体的なお仕事内容

心や精神的な病気を患っている患者のケアをします。
治療期間が長く、完治しないケースも少なくありません。他の診療科と比べても、長い付き合いになることも多くなります。

  • コミュニケーションによる心理ケア
  • 患者さんの精神症状・身体症状の把握やアセスメント
  • 日常生活動作(セルフケア)の援助
  • 薬物療法の管理
  • 自己抑制できない場合の対応
  • 隔離室、閉鎖病棟でのケア

保育園の看護師

保育園で働く看護師の一番のやりがいは、こども達の成長を身近で感じられることです。

園児の健康管理に加え、保育にも関わることで日々成長を感じるこができます。

また、保護者から「看護師さんがいることで安心して預けることができる」という言葉をいただくこともあり、働きながら子育てをする保護者の応援ができることもやりがいのひとつです。

>保育園看護師の具体的なお仕事内容

保育園看護師の主な業務は園児の健康管理と保育です。
登園してきた園児の健康状態のチェックから1日が始まり、保育士さん協力してと保育を行い、園児が安全に園での生活を送れるよう目を配ります。園児の体調不良やケガの時には、園長の判断に応じて対処する事が多いため、看護師一人での判断をせまられることは少ないです。

園児の健康管理 健康状態チェック、ラウンドなど・体調不良やけが時の対応:応急処置、保護者連絡、受診付き添いなど
怪我や病気の予防 感染症対策とスタッフや保護者への指導、園児へ手洗いの指導など
健康診断 内科健診や歯科検診の準備、介助、保護者へのお知らせ
保育士の補助 保育や掃除、おもちゃの清拭など

やりがいを感じられない場合の考え方・対処法

無理にやりがいを見つける必要はない

さて、これまでさまざまな診療科のやりがいをお話してきました。
しかし今勤務している診療科で「どうしてもやりがいを感じない」と思っている方もいるのではないでしょうか。

やりがいを感じないことは全く悪いことではありません。
仕事だからと言ってやりがいを感じるべきということはないのです。

「やりがいを感じる」以外の目的が現在の仕事にあり、自身がそれによって満足しているのであれば十分です。
何も無理にやりがいを見つける必要もありません。

ただ、なぜやりがいを感じないのかという原因を探っていくことは今後のために必要かもしれません。

「やりがいがない」という言葉のなかに含まれる自分の気持ちと向き合ってみましょう。

「給料が安いから」

「業務内容がつまらないから」

「休みが取れなくてつらい」

「人間関係が大変だから」

「業務量が多すぎるから」

そこにはさまざまな原因が存在することがあります。

明らかにした原因に対して、現在の環境で対応できることがないか考えてみましょう。
ここでは考えたことを積極的に行動に移してみてもよいでしょう。
思い切って先輩や上司に相談してみてもいいかもしれません。

もし、そんなことも考えられないくらい疲れきっているような状況であれば、それを正直に周囲に伝えてみましょう。

何もしないでいるよりも、いまの自分の状況を知ることが大事です。

異動や転職を考えるのも一つの手段

それでも「モチベーションを維持できなくてつらい」と感じる場合には部署の異動も視野にいれてみてはいかがでしょうか。

願い出れば部署異動は可能なのかどうか、そういった現状の把握も重要なポイントになります。

上司に相談しにくいのであれば、ネガティブな理由を伝えるのではなく「こういった新しいスキルに興味がある、身につけたい!」というように表現してみてもいいかもしれません。

また、部署の異動が難しい場合は、転職を検討してみるのもひとつの手段です。
転職する際は、同じような悩みや不安を抱え込まないよう「自分がやりがいがないと感じている理由」とよく照らし合わせて条件を洗いだしてみましょう。

「業務内容がつまらない」のであれば「自分が今興味がある分野はなんなのか」など自分と向き合って考えることがここでも大事になります。

そうして見つけた希望条件に適した就職先を探すことが大事です。
希望条件に適した環境を見つけることができれば、やりがいを感じながら業務に取り組める可能性がより高くなるでしょう。

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まとめ

今回は、現役の看護師が感じている「仕事のやりがい」について、現役看護師の生の声から得られた数々のエピソードをご紹介しました。
状況や診療科の違いによって、さまざまな「やりがいを感じる瞬間」があることが分かりますね。

もし「看護師を続けているけれど、やりがいを感じられる瞬間が少ない」とお悩みであれば、看護師向けの転職エージェントに相談してみるのも1つの方法です。
もちろん、今すぐ転職の予定がないという方も、まずは相談してみる価値があるでしょう。

さまざまなアドバイスが得られ、将来的にはやりがいを感じられる職場への転職が実現できるかもしれません。
今は転職を考えていない方でも、好条件のレアな求人情報を逐一知ることができるため、きっと今後の良いヒントになるのではないでしょうか。

 

ライティング・監修
株式会社スーパーナース 看護業務部 在籍看護師

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