メリット・デメリット、副業バレ…気になる看護師の単発バイトについて|看護師転職コラム

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戦後の第一次ベビーブーム(1947~1949年)に生まれた団塊世代がすでに定年を迎え、さらに2025年にその団塊世代がついに75歳を超える、そんな超高齢化社会が目前に迫っています。こうした状況の中で、医師・看護師の労働力不足が深刻な問題として取り上げられるようになり、それに伴い看護師の働き方も多様化が進みつつあります。
資格職ということもあって、常勤(正職員)が主流であった看護師の雇用形態も、最近では派遣・パート、あるいはアルバイトで働く看護師の数も増加しています。中でも看護師さんからの需要が非常に高いお仕事のひとつに、単発バイトがあります。今回は単発バイトの働き方、お仕事内容、メリット・デメリットなどをご説明します。

看護師さんの単発バイトとはどんな働き方?

単発バイトは、いわゆる「1日単位」のお仕事です。派遣・パートのお仕事の場合は、「週に3日」「6か月間」のように、勤務日数や勤務期間を定めて、ひとつの勤務先で働きますが、単発のお仕事は、自分の都合や予定に合わせて、働きたい日に都度お仕事の予約をとり、その日だけ勤務するという働き方なので、たくさんお仕事の予約をとって勤務することもできますし、自分の都合の良い日に月数回だけ予約を入れて勤務することもできます。一方、予約を取らずに、まったく勤務が発生しない月があっても大丈夫。そのため「Wワーク」「月数回だけ」「超短期」「育児の合間」など、働き方の自由度がとても高く、看護師さんからのニーズ・人気が非常に高いお仕事です。

単発バイトのメリット

看護師さんがお仕事をする上で、「単発バイト」という働き方には非常に大きなメリットがあります。では具体的に、看護師さんにとって、どんな利点、魅力があるのか?例を挙げながら一つずつ見ていきたいと思います。

自分の働きたい日「だけ」単発で勤務できます。

単発バイトのメリットは、何と言っても、自分の働きたい日だけ予約を入れて勤務ができるところです。事前に勤務の曜日や勤務日数を決めるわけではないので、自分の都合や予定に合わせてフレキシブルに働くことができます。そのためWワークで働きたい看護師さんや、時間に余裕のあるときだけ働きたい看護師さん、子育ての合間に働きたい看護師さんでも、無理なくライフスタイルに合わせて勤務することができます。

予約をとらなければ勤務は発生しません。

お子さんの夏休みや行事が重なって働けない期間があったり、ご主人の転勤等で急にお仕事ができない状況になっても、単発のお仕事の場合、予約を取らなければ勤務が発生しませんので問題ありません。逆に時間の余裕ができたタイミングで、集中的にお仕事の予約をとってたくさん勤務していただくことも可能です。こうした柔軟な働き方ができるのも単発のお仕事の大きなメリットです。

自分に合う勤務先「のみ」でご勤務可能です。

それ以外にも、単発はさまざまな勤務先からたくさんのご依頼をいただいているので、一度勤務してみて自分に合わないお仕事先であれば、次回からはその勤務先を避けて、別の勤務先で予約を取っていただくこともできます。逆に自分に合う勤務先が見つかったときは、以降集中的に予約を入れて勤務していただくこともできます。

いろいろな職場・お仕事を経験できます。

いろいろな職場やお仕事内容を経験してみたいという看護師さんにも単発はおすすめです。基本的にはデイサービス、有料老人ホーム、訪問入浴のお仕事が多いのですが、クリニック、病院、夜勤、イベントなどのお仕事も一定数はあるので、まずは試しに単発で働いてみて、自分に合うかどうか判断することもできます。

今すぐに働きたいという看護師さんのニーズに応えます。

また、エリアやお仕事内容にもよりますが、たとえば首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)であれば、単発のお仕事のご依頼数は、毎月5000~10000コマ程度あるので、「今すぐに働きたい」という看護師さんのニーズにも対応できます。派遣・パートのお仕事の場合は、看護師さんからご希望詳細をお伺いして、条件に合うお仕事を探し、求人をご案内し、もしそこで希望するお仕事があれば、ご勤務先との面接⇒採用⇒勤務開始という流れになりますが、どんなに早くても1週間~2週間程度のお時間がかかります。その点、単発のお仕事は、履歴書や看護師免許の登録が完了すれば、最短で翌日からご勤務していただくこともできます。

経験の浅い看護師さん、ブランクのある看護師さんも大丈夫です。

単発バイトは、看護師さんがその日「だけ」勤務することが前提のお仕事です。そのため、経験や慣れ、スキル等が必要なお仕事というよりは、その場で指示を受けてすぐに対応できるような簡単な処置が中心なので、臨床経験が少ない看護師さんや、ブランクが空いてしまった看護師さんでもご勤務していただくことができます。単発バイトにおいて、デイサービスや有料老人ホーム、あるいは訪問入浴等のお仕事の依頼が圧倒的に多い理由は、医療行為の少ない簡単な処置が中心のお仕事であることに起因しています。
ただし、なかには病棟、夜勤、クリニックなど、医療行為が中心の単発バイトもあります。これらのお仕事の場合は「臨床経験が3年以上の方」「採血・点滴が得意な方」「心電図の判読ができる方」「脳外科病棟での経験がある方」などといった応募資格があるため、条件を満たす方のみご勤務が可能となります。

単発バイトはこんな人に向いている

・常勤のお仕事の合間に、Wワークでお仕事がしたい
・育児をしながら、旦那さんがお休みの日だけ働きたい
・お子さんの夏休み・冬休み期間中は仕事を中断したい
・曜日を固定せずに働きたい
・月に数回だけ働きたい。
・自分の都合の合う日だけ働きたい
・ブランクがあり、手技や処置に自信がない
・看護師経験が少ない。
・短期間だけ集中的に働きたい
・今すぐ働きたい
・色々な職場・お仕事を経験したい

単発バイトのデメリット

単発バイトのメリットの記事で前述したとおり、「単発」という働き方は、看護師さんにとって大きなメリットがありますが、一方で単発ならではのデメリットも存在します。ここでは単発で働く際のデメリットを見ていきましょう。

単発のお仕事は、スキルアップには不向き

単発のお仕事は、単発バイトのメリットでも触れたとおり、基本的に「1日だけ勤務すること」を前提にご依頼をいただくお仕事なので、医療行為・医療処置の少ないお仕事が中心となります。言い換えれば、経験やスキル、慣れが必要なお仕事ではないため、看護師経験の少ない方やブランクのある方でも問題なくご勤務していただけます。そのため単発のお仕事を通じてスキルアップすることは正直期待できません。

専門性の高いお仕事の単発依頼はほとんどありません。

また、小児科、OPE室、透析など専門性の高い診療科のお仕事は、基本的に経験のある即戦力人材を求める傾向が強く、長期的、継続的に勤務できる看護師さんを募集しているため、単発(1日単位)でのお仕事はほとんどありません。こうした専門的な仕事は、毎回入れ代わり立ち代わり別の看護師さんに来られてしまうと、かえって無駄に手間と労力がかかってしまい効率が悪いので、そもそも単発という勤務スタイルには不向きです。

直前でお仕事をキャンセルすることができません。

お子さんの行事や家庭の都合で、勤務直前にお仕事をキャンセルする可能性が高い看護師さんは、単発のお仕事には向きません。とくに勤務直前(勤務日の前日や当日)にお仕事をキャンセルされてしまうと、代わりの看護師さんを探すお時間が足りず、ご勤務先に大変なご迷惑を掛けてしまうので、単発のお仕事は避けていただくほうが無難です。勤務先によっては、その日に勤務できる看護師さんが見つからない場合、その日のお仕事自体がストップしてしまう可能性もあります。

一つの勤務先で長く働きたいなら単発より派遣・パート

一方、ひとつの勤務先で長く働きたい場合は、単発よりも、派遣やパートのお仕事をお勧めします。単発でも同じ勤務先に対して集中的に予約を入れて働くこともできますが、ご依頼が少ない月があったり、他の方で予約が埋まってしまったりと、希望の勤務先、希望のお日にちで必ず働くことができるという保証はありません。また毎回予約を取る必要があるため、多少手間もかかります。
派遣・パートのお仕事であれば、勤務日数や勤務期間に縛りはありますが、毎回予約を取らずとも勤務が保証されるので、勤務したい日に希望の勤務先の予約がとれないという心配はありません。よって、手間暇も考えると、毎月必ず一つの勤務先で、一定日数働きたいのであればむしろ派遣・パートのお仕事のほうが向いているといえます。

お車での通勤ができません

単発バイトは「1日だけ」勤務するお仕事なので、基本的に通勤は電車やバスといった公共交通機関を利用します。駐車場を確保するのが難しいため、車通勤は原則不可となります。

単発バイトはこんな人には不向き

・スキルアップしたい。
・仕事内容にこだわりがある。
・医療行為が高いお仕事がしたい。
・車通勤したい。
・一つの勤務先で長く働きたい。
・決定したお仕事を頻繁にキャンセルする可能性が高い。
・専門的な診療科で働きたい(小児科、OPE室、透析など)
・これまでの経験やスキルを活かして働きたい

単発バイトの具体的なお仕事内容は?

次に単発バイトの具体的なお仕事内容について見ていきましょう。
単発バイトは、1日のみのお仕事です。「その日だけ勤務する」という前提でご依頼をいただいているお仕事なので、基本的には、慣れ、経験、スキルがなくてもご勤務が可能なお仕事が中心となります。言い換えれば、単発で働く看護師は、初めての勤務先に出向き、その場で業務指示を受けてすぐに勤務を開始するため、お仕事内容は、簡単な処置がメインとなります。
ゆえに、単発でご依頼が多いお仕事としては、デイサービス、有料老人ホーム、訪問入浴など、いわゆる「医療処置の少ないお仕事」のご依頼が必然的に多くなります。

もちろん就業先によって、あるいは勤務日によっても、多少お仕事内容は変わってきますが、とくに単発での求人数が多いデイサービス、有料老人ホーム、訪問入浴の3つをピックアップし、簡単にお仕事内容をご紹介します。


デイサービス
VSチェック、内服管理、軟膏塗布、褥瘡、インスリン注射、胃ろう、ストマ、吸引など
⇒デイサービスの単発求人を見に行く


【有料老人ホーム】
VSチェック、服薬管理、機能訓練補助、口腔ケア、巡視、食事介助、生活介助など
⇒有料老人ホームの単発求人を見に行く


訪問入浴
入浴前後のVSチェック、衣服の着脱介助、入浴介助、軟膏や保湿クリームの塗布、洗体など
⇒訪問入浴の単発求人を見に行く


一方、病棟、クリニック、夜勤、イベント、健診等については、上記の介護系のお仕事に比べると単発でのお仕事数は少ないものの、一定の求人数はございます。ただ依頼コマ数が少ないため、どうしてもご希望のお日にちでお仕事の依頼がなかったり、あるいは通勤に時間がかかってしまったりと、働きたい日に勤務ができない可能性も高くなります。
とくに単発で、病棟、クリニック、夜勤などの医療度の高いお仕事に入る場合、それなりの経験、知識、スキルが求められます。

単発バイトは法律違反?

ネット上で検索すると「看護師の単発バイトは禁止されている」といった内容の記事をよく目にします。しかしながら、現実には単発で働いている看護師さんはたくさん存在しています。これは決して法律違反ということではありません。正確にいうと、法律で禁止されているのは単発バイトではなく、「単発派遣(日雇い派遣)」のお仕事です。ただし、いろいろ例外等も存在し、非常にわかりにくいため、ひとつずつ順を追って説明していきます。

「単発バイト」と「単発派遣」の違い

まず単発バイトと単発派遣の違いですが、これは看護師が「誰と雇用契約を結ぶか」の違いです。単発で勤務するにあたって、看護師が勤務先と直接雇用契約を結びお仕事をする場合は「単発バイト」。一方、看護師が派遣会社と雇用契約を結んで勤務する場合は「単発派遣」となります。法律で禁止されているのは後者です。
そもそも看護師においては、単発うんぬんの前に「派遣そのもの」が法律で禁止されています。そのため看護師は、今も昔も「病院」「クリニック(診療所)」「介護老人保健施設(老健)」「訪問看護」等で、派遣として勤務することはできません(紹介予定派遣、産育休代替派遣を除く)。ただし例外として、有料老人ホーム、デイサービス訪問入浴、特別養護老人ホーム等の「医療行為のない」お仕事については、派遣で勤務することが認められています。つまり、前述したお仕事は、派遣就労しても法律違反にはなりません。これは単発についても同様です。実際に「単発派遣」のお仕事を確認すると、ほとんどが有料老人ホーム、デイサービス訪問入浴です。

法改正により「単発派遣」自体が禁止に、しかし例外も

ところが、平成24年10月にこの状況が一変します。労働者派遣法という法律が改正され、今度は「単発派遣」そのものが原則禁止となりました。この法改正により、従来派遣での就労が認められていた有老、デイ、入浴、特養等においても、単発のお仕事に限っては「派遣」での勤務ができなくなりました。ただ、この「原則禁止」においても、別途例外事項が設けられており、一定の条件を満たす看護師については、派遣のお仕事であっても、単発の就労が認められています。その条件は以下の通りです。


<日雇い派遣原則禁止の例外>
(1)概ね週20時間以上の勤務が可能であること
(2)雇用保険の適用を受けない学生であること
(3)ご本人の前年度の本業収入が500万円以上であること
(4)ご本人の収入を含む、世帯全体の前年度の収入合計が500万円以上で、
かつご本人がその世帯の主たる生計者でないこと。
(5)年齢が満60歳以上であること。


上記(1)~(5)のいずれかに該当すれば、派遣のお仕事であっても、単発で勤務することが認められています。言い換えれば、いずれにも該当しない場合は、単発での就労はできません。

派遣のお仕事については、労働者派遣法により、いくつかの制限や例外が混在しており、非常にわかりにくくなっています。看護師さんの中でも、これらをしっかり理解している方のほうが少ないかもしれません。

副業が発覚するリスクを回避する方法

単発のお仕事を希望する看護師さんの中でとくに多いのが、正職員(常勤)として勤務しながら、休日の空いた時間を活用してWワークで働きたいというパターンです。その際に看護師さんが最も気にされるのは、今の勤務先に副業がばれてしまうことです。

副業がばれる原因の大半は「住民税」

ちなみに、副業していることを今の職場に知られてしまうケースの大半は「住民税」です。現在あなたが病院や施設、クリニック等で勤務している場合、あなたの雇用主は、年明けの1月31日までに管轄する市区町村に「給与支払報告書」を提出します。この報告書をもとに、管轄の市区町村は、あなたの住民税額を算出して雇用主に通知します。この通知された金額が、住民税としてあなたの給与から天引きされています。この納付方法を「特別徴収」と呼んでいます。ほとんどの看護師は「特別徴収」で住民税を納めています。
ところが、あなたが副業をした場合、当然副業で得た収入にも住民税がかかります。前述のとおり、管轄の市区町村は給与支払報告書をもとに算出しますが、勤務先が2か所以上存在する場合、市区町村はメインの勤務先のみに、すべて合算した住民税額を通知します。そのため、本業のみの住民税額と金額のズレが生じ、結果として副業の存在が公になる可能性があるということです。

副業が発覚するリスクを回避する方法

これを防ぐためには、副業で得た収入にかかる住民税だけを個別に納付する必要があります。方法としては、ご自身で確定申告を行なう際に、副業分の住民税をご自身で納付するという手続きをしておくことで、副業分の住民税は今の勤務先に通知されなくなるので、副業が発覚するリスクを回避することができます。このように、ご自身で住民税を納付する方法を「普通徴収」と呼んでいます。
ただし、市区町村によっては「普通徴収」を受け付けてくれない場合があるので、事前に管轄の市区町村に「普通徴収」の手続きが可能かどうかを確認しておきましょう。

一方で、住民税の手続きをどれだけ完璧に行なっていても、副業の勤務先で、偶然お知り合いの方にバッタリ…なんていう可能性もゼロではないので、くれぐれもご注意ください。

マイナンバー制度導入で副業がばれやすい?

なお、マイナンバー制度の導入によって、副業していることがばれてしまうという話をよく耳にしますが、結論からいうと、マイナンバーから副業がばれてしまうことは一切ありません。たとえば、現在お勤め先にマイナンバーを提出したとしても、その番号を使用して、あなたの副業の有無、副業で得た収入などを調べたり、問合せることはできません。これは副業先にマイナンバーを提出した場合についても同様です。
むしろ、副業していることを今の職場に知られてしまうケースで注意すべきなのは、前述した住民税の「特別徴収」なので、マイナンバーはまったく関係ありません。



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